願掛けで開封していない推しの最新アルバムもそのまま
そして連休に突入。夫はその日も調子が悪そうでしたが家に大人が自分以外にもいるという安心感は緊張しっぱなしだった私の心を少しラクにしてくれました。
2021年7月23日、ついに東京オリンピックの開会式の日を迎えました。コロナの罹患者は猛烈な勢いで増えていっているし、開会式を巡っては様々な問題が露見して「本当にやるの!? 本当にやれるの!?」と思っている人が多かったと思いますが、この日、夫はかなり元気を取り戻してきていて、子ども達もみんな元気だったので我が家にとってはそれだけで金メダルの思い出深い一日となりました。
次男の健康観察期間が終わるまであと4日。本当に一日一日、今日も何事もなく終えられますようにと祈るばかりの日々でした。
そしてその間、私はおっぱいあげすぎ問題やら心身の疲れから乳腺炎を発症し「ウギャー! もうなんて2021年の7月ってしんどいの!! ノストラダムス!?」と悲鳴をあげながら家族と自身の健康を祈り続けました。
そして……有難いことに、今日も大丈夫だった、今日も無事に終えられた、を繰り返して25日間に渡る我が家のコロナ大騒乱は終焉を迎えました。
夫が出社しはじめ、双子が保育園に行きはじめ、少しずつ少しずつ日常を取り戻しつつあります。
発症直前にせっせと仕込んでいたコロナたっぷりクッキーの種はそのまま焼かれることなく処分しました。
あの週末、こんなとんでもない手土産を持って友達の家に行っていなくて本当によかったと心から思います。
親しい人たちと会うこと、食事をすること。そんな普通のことがすっかり手の届かない夢のようなことになってしまいました。
ちょっとくらいいいかなって人間だから思ってしまう。だって友だちと会うことって犯罪でもなんでもないんだもの。だけど我が家のような体験をこれ以上誰かに味わってもらいたくない。集まって食事をしたい人ってそもそも大切な人だから。
早く世の中が我々の愛した日常を取り戻すためにも、うつらない、うつさない努力をしようと25日間の戦いを終えて強く思います。
最後までお読みいただき有難うございました。家族は着々と日常を取り戻していっていますが、私はなんだかすぐに元に戻ってはいけないような、少し前まで抱えていた恐怖を絶対に自分の中で風化させてはいけないような使命感を背負っています。みんなが元気になるまでは……と願掛けで開封していないキンプリの最新アルバムも未だに開けられないでいます。今こそ推しの力が必要だってのに。なんだかそれすら贅沢な気がしてしまって。
でもそれくらい私にとっては怖い体験でした。いや、嗅覚もまだ戻らないし、デルタ株も猛威を奮っているし、ワクチンの副反応も罹患者は一層強く出ると聞くし、二度かかる人もいるみたいだし……。この先もまだまだ怖いです。今は入院することもなかなか難しいようですし、きっとお子さんと離れてご家族バラバラに療養されている方も多いのではないでしょうか。どうか一日も早く快復し、日常を取り戻されることをお祈りするばかりです。
コロナに罹っても子どもがいると一日も休めません。その疲れがどっと出ないか日々ビクビクしています。引き続き意図的にぐうたら生活を意識し、キンプリで英気を養う戦法で私も少しずつwithコロナの日常に戻っていこうかなと考えております(と思った矢先に今度は子ども全員RSウィルスに……。保育園の流行りモンは全部もらってくる、ある意味日常ですね)。皆様もどうか引き続きお気をつけてお過ごしくださいませ。
(おわり)
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