コロナ禍で気軽に外出できない、工事の音がうるさい、顔に吹き出物ができたなど、世の中はストレスの原因であふれかえっていますが、最大のものといえばやはり人間関係ではないでしょうか。
特に、会社や学校のように簡単に抜けることができないコミュニティの中では相性の悪い人とも否応なしに付き合わねばならないため、ストレス状態からの抜け道を見つけられずに苦しんでいる人も多いでしょう。
そこでお勧めしたいハウツー本が『対人関係療法でストレスに負けない自分になる』です。本書ではストレスの原因となる人との接し方や、ストレスを軽減するマインドのつくり方などを紹介していますが、今回は職場における「イライラする人への接し方」と「おせっかいの断り方」について書かれた部分を抜粋してご紹介します。
上司や同僚にカチンときたらすべきこと
運悪く、どうにも気が合わない人が上司や同僚になってしまうことは十分に考えられます。そのような人に頭ごなしに理不尽なことを言われたときは猛烈に腹が立つでしょう。しかし、職場で怒鳴れば他の社員の迷惑になりますし、法に触れる方法で報復をすれば、処分の対象にもなりかねません。
気持ちを静める方法はさまざまですが、このようなときはタイムアウト法が有効だそうです。タイムアウト法とは、ときがたつのを待つということ。ただし、じっと待つことは好ましくありません。トイレに行く、外の空気を吸いに行く、などその場を離れて怒りをクールダウンさせることが大切になります。
一番やってはいけないことは、自分の席でじっと座って怒りを忘れるのを待つことでしょう。相手の顔も見えますし、言われたことが思い返されて、いつまで経っても怒りが収まりません。まずはその場を離れてしまいましょう。感情がすぐに収まることはなかったとしても、怒りのボルテージが10段階のMAX から9ぐらいになればいい、くらいに考えてください。
ガミガミ言われたら、反論したい気持ちをぐっと堪え、「ちょっと席を外して考えます」「頭を冷やしてきます」と一言だけ言って、席を離れてください。そうすることで、相手の言葉をすべて飲み込んだわけではないという意思表示になる上、冷静になってから反論する余地を残すことにもなるでしょう。
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