機能的なシンプルデザインが人気で、家事インスタでも盛り上がっている日本の生活雑貨ブランド「マーナ」。おしゃれかつ合理的な暮らしの達人として知られるエッセイストの小川奈緒さんも、バスルームの雑貨はほぼマーナで揃えているそう。今回は、小川さん愛用の商品を伺いました。

 


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台所やお風呂など、水まわりで使うグッズは、デザインさえよければいいわけではなく、かといって機能性だけで無秩序に買い集めても、心地いい空間にはなりません。
機能とデザインのバランスで選んでいたら、とくにお風呂まわりは、いつのまにかマーナの製品が多くなっていました。
創業150年近い歴史を持つ日本の生活雑貨メーカーで、ここの商品の企画力は、あらためて注目してみると、ちょっとすごいと感じています。

 


1.お風呂のモヤモヤを解消する「洗面器を壁にくっつける」という発想
マグネット湯おけ


家事の中でも、その憂鬱さにおいてはダントツ、と個人的に思っているのがお風呂そうじ。濡れるし、狭いし、サボった分だけ汚れがたまる……そんな悩みの中、出会って感動したのがこれ。マグネットで壁にくっつけられる洗面器!

 

お店で手にしたときの第一印象は「ちょっと小さい?」でした。直径22cmというサイズは、一般的な洗面器に比べて少し小ぶりだと思います。でも実際に使ってみたら、この小ささがいい! 考えてみたら、わが家では洋服のつけ置き洗いに洗面器を使うわけでもなく、洗面器が大きい必要性はとくにないのです。

 
その小ぶりな洗面器を、壁にくっつけてしまおうというアイデアがまたすごい。錆びないラバーマグネットなので着色の心配もありません。これまで洗面器を置いていた棚や床のスペースがまるまる空くうえに、接地面がヌルつくというストレスからも解放されました。
縁がない形状なので汚れや水垢もたまらず、縦にして乾かせば、底に水たまりも残らない。使ってみると、無意識のうちに感じていたお風呂に関する小さなモヤモヤが、一気に解消されたような爽快感がありました。