方法は1つ、讃える言葉を文字にすること
そう、方法が1つだけあるとすれば、それはズバリ相手を讃えること。ある種の荒療治とも言えるのかもしれないけれど、相手の成功や幸せを言葉にして讃えること。面と向かってだとやっぱり顔が引き攣るから、まずはメールにしっかりしたためること。
そんなこと? とがっかりするかもしれないけれど、これが不思議なほどによく効く! それまでモヤモヤと重くのしかかっていた嫉妬心が一瞬で晴れるような気がするのです。
もちろん、永遠に一掃されるわけではないけれど、相手の成功や健闘を讃えることで、じつは自分が救われる。心が浄化され穏やかになり、苦悩とは真逆な多幸感が溢れ出してくるはずなのです。
手紙や葉書でも構わないけれど、逆に大げさになり、相手が不自然に思う可能性もなくは無く、だからメールやラインで軽やかに。大切なのは、言葉にしてそれを書くことなのです。多くの人は書くことの意味を軽んじているけれど、自分の感情をコントロールする意味では書くことこそ、最強のテクニック。
怒りや不満なども書くことで収まるけれど、もう少し複雑で邪悪な嫉妬心は、妬みを書いてもさもしいだけ。逆に相手を褒める位やらないと消えては行かない。そのかわり見事にすーっと消えていきます。
ましてや書き始めは心が伴わなくても、書いているうちに本当に相手を讃えたい気持ちになってくる。書くことで感情まで湧いてくるのです。
ぜひやってみて! 人間の体は不思議によくできていて、そういうフリをすれば本当にそういう感情が生まれるという作りになっています。だから、行動に感情がついてくる。「本当に良かったね」「心からおめでとう」「素晴らしい」。言葉を尽くすほどに心がついてきて、気がつけば信じられないほど楽になっている、というわけ。
オリンピックの敗者が勝者を超えた時
そういえば、オリンピックでも、決勝で負けた選手が勝者をその場で一生懸命讃える姿は、おそらくあらゆる場面の中で最も感動的だったはず。まさに同じレベルの、宿敵という名の身近な人間。この相手だけには負けたくないと思っていたかもしれないのに、負けた敗者がすぐさま勝者を讃える……もちろん普通にはできないこと。でもその分、実りは大きく、敗者にかけがえのないものを与えていることに気づきたいのです。負けて勝つと言う………。
実際そういう場面では、勝者よりも敗者の方が輝いて見えたはず。最も尊い人間の最も尊い行為だから。まさに相手を讃えた瞬間、体の中に信じられないほど上質の気が流れてきて、徳のある人になれること、その敗者たちがまざまざと示してくれました。
だから私たちも、まずは書くことでそういう徳を自らに課してみたい、書くことで、その尊い行為を体感してみたいのです。一瞬の意識の切り替えに慣れてきたら、今度は会って直接讃えること。それこそオリンピックの敗者たちをお手本に。
いずれにせよ、最も厄介でありながら、最も身近にあるこの感情を克服すると、人生におけるストレスが半減します。それがいかに凄いことか、後から気付くはずなのです。
一見、嫉妬の感情が全くないように見える人を、ずっと羨ましいと思っていたはずですが、そういう人たちだってそこから始めたに違いないのです。
嫉妬を感じた時ほど相手を讃える。苦痛を覚えるのは最初の一瞬だけ、実際やってみるとこんなに清々しい、後味の良いものはないことに気付きます。そして、自分で自分を良い人間にする方法って、こんな身近にあったんだとも気づくはず。
自分が存在ごと清らかになるのだもの、やらなければ人生レベルで損をします。
晴れやかになれると知っておこう
【美容で晴れやかに!】
自分が澱んでいると思った時に使うべきコスメ
心が澱んでいるときは肌も澱んでいるもの。そこに目が覚めるような透明感と清らかな艶感を引き出してくれるのがSUQQUの新しいスキンケアライン。肌を磨くなら角質ケア、という思い込みがあるけれど、これはとても涼やかな感触のスリーステップで、みるみる透き通るような艶肌を作ってくれる。まさに心まで洗われるような仕上がりだ。
心が澱んでいる時こそ透き通る紅潮を
血色そのものを与えることより、肌の内側から自然に湧き出てくる“透き通るような紅潮”を再現することにこだわったチークがある。“透き通る感”にこだわるアンプリチュードの作った傑作チーク。いわゆる2色組チークのように、2色を混ぜて使うのではない。まず血色カラーを塗ってから、上から透明度を作るハイライトのカラーを重ね塗り。まさに湧き出るような紅潮が人をどこまでも清潔に見せてくれる。心が澱んでいる日には、頬から浄化してほしい。
心も肌もカサカサに乾ききっている時に使う潤い
皮膚科で処方される薬用有効成分のヘパリン類似物質は、美容効果があまりにも高いので皮膚科に人が殺到し社会問題にもなった曰く付き。そのヘパリン類似物質を、みずみずしくも濃厚なバーム状クリームで隙間なくピタっと密着させ、潤いを逃さずに閉じ込める。“50代からのセルエフ”だから、内側から肌をじっくりふっくらと潤してくれる。心も肌もカサカサになってしまった人を穏やかに癒してくれる名品。
写真/嶋田礼奈、イメージ写真/シャッターストック
構成/藤本容子
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