最近、「離婚」に対する私たちの価値観は大きく変わりつつあります。「離活」という単語まで生まれるほど、昔に比べて離婚はタブー視されなくなり、個人の意思が尊重される時代。

少しでも離婚を考えたことがある人や、現在離婚に向けて動き始めている人なら、きっと誰しもが抱いている疑問。それは「離婚したら本当に幸せになれるのか」ということだと思います。

実際に離婚を経験した人は、どのような経緯で決断に踏み切り、困難を乗り越えたのでしょうか? そして離婚後の人生はどうなったのか、その実態や本音を聞いてきました。

女の本能が「彼との子供は産みたくない」と叫んでいた...。40歳バツイチ女性が離婚した理由_img0
 
名前:典子さん(仮名)
年齢:40歳
職業:ITメーカー勤務
現在のステータス:再婚、子供1人
 


子供が欲しいかどうか、自分でもよくわからなかった


前週に引き続き、今回も離婚経験者の女性に実体験を聞いてきました。お話を伺ったのは、現在は再婚をし、夫と子供と幸せに暮らしているという典子さん。

最初の結婚をしたのは20代の時。相手は同じ会社に勤務する同期の男性でした。

「入社してすぐに行われた新入社員研修で、彼とは意気投合して交際をスタート。そこから5年つきあって、28歳の時に結婚しました」

結婚当初はラブラブで、同期の間では有名な仲良しカップル。写真も見せていただきましたが、まさにお似合いの美男美女です。誰もが知る大手企業に勤め、絵に描いたような幸せ夫婦。喧嘩をしたこともほとんどなかったそうです。

「でも30代に入った頃に、意見の食い違いが生じるようになりました。それは、子供を産むか産まないか。結婚当初はお互いに、新婚生活が落ち着いたら当然のように子供を持つイメージでいました。ところが数年経ってみると、彼は依然として“子供が絶対に欲しい”一方で、私はその願望があまりないことに気づいたんです」