スタイリスト福田麻琴さんが、身の回りの”愛するモノ”について語ります。


アスティエの器たち

 

フランスと言えば! でイメージするものの中にアスティエがあります。
ASTIER de VILLATTE(アスティエ・ド・ヴィラット)。
白のちょっと歪なフォルムのいかにもハンドメイドな花瓶やお皿達。
きっとファンの方も多いのではないでしょうか?
私は友人がギフトしてくれたのをきっかけに大ファンになりました!
このアスティエ、なかなか薄い作りになっておりまして、どんなに梱包しても開けてびっくり粉々の姿に私含め身近で何人か涙しています。とほほ。

 

それでもParisのお店で見ると欲しくなるもの。何かの記念に……いや、もうここに来られた記念に! と、自分にご褒美してしまうのですが、飛行機では客室へ持ち込み、赤子くらい大切に扱うこと必須です。

シャルルドゴール空港からの帰路、大切に大切に座席でアスティエの包みを抱えているご婦人を何度も目撃したことがあります。
同じ包みを抱えながら目が合うと、
“ですよねぇ、、、お互い頑張りましょう!“と暗黙の会釈(笑)。
それでも人を惹きつけてやまない魅力って!?
もしかしたらそれは一つ一つ手作りだからこその不恰好さ。
アスティエファンはきっとそこがたまらなく愛おしいんじゃないかしら。
みんな違ってみんないい……。なんだか人間論……。
少しずつ増えていくアスティエを見ているとパリの街並みを思い出します。
また気ままに旅できるその日まで、しばらくは気分だけでも味わおうっと。

週末はマルシェや花屋さんで気になるお花を探します。自分のご機嫌は自分で調達しなきゃ!
少しずつ増えていくアスティエの陶器。割れちゃったものがどうしても捨てられなくて……気がついたら義理の母が黒にペイントしてました(笑)。ロック!気に入っています。

写真・文/福田麻琴


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