スタイリスト福田麻琴さんが、身の回りの”愛するモノ”について語ります。

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ボリュームのあるジュエリーが似合うお年頃になってきました。
大人になればなるほど似合うようになるのはなぜだろう?
これは“おしゃれ七不思議”のうちの一つです(笑)
着るものがシンプルになってきたから?
きらきらが足りないと、ちょっとコーディネートが寂しく見えるようになってきたのはいつ頃からだろう。
人間としていい感じの癖がでてきたから?
なんて言ったら聞こえはいいけど、だからってジュエリーにもひと癖を求めるんだろうか。
とにかくこの謎はまだ解けていません。

 

20代の頃はどれだけ華奢かを競うように小さなイニシャルやモチーフ、ダイヤモンドのジュエリーを探し求めていました。
あの小さな小さな飾りがさりげなくて愛らしく見えたし、何より似合っていたはず。デニムをはいていたってフェミニンな印象で、スカートに9センチヒールが定番だった私は、あんな大きなジュエリーは誰がするんだろう? と不思議に思ったものです。

30代に入り少しずつ本物や永遠と呼ばれるジュエリーとの出会いがあって、それをつける日はいつも特別な気分になりました。
そしてだんだんとジュエリーとの関係が上手くいきはじめ、Tシャツやデニムを品良く見せてくれるので、9割カジュアルコーデの私にはなくてはならない存在に。
今もジュエリーのおかげでファッションを自由に楽しめていると言っても過言ではないかも。

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40代に入り、このリングに出会いました。
セルパンボエムのトワエモア

愛と保護を意味する蛇はお守りにもよく使われるモチーフです。
蛇は前にしか進めない生き物なんですよ、と店員さんが話してくれたのがとても印象的でした。その言葉通り私は一瞬で前向きにな気持ちになり、その場で購入を決めたのです。素直というか、単純というか……(笑)
だって前にしか進めないなんて!
なんて不器用で愛おしい生き物なんだろう。
同じく前にしか進めない私はこの蛇と共にずっと一緒に歩いていこうと思います。
どんな困難が待ち受けていても、きっとこの蛇が守ってくれるはず。

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写真・文/福田麻琴


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