おはようございます。

〔ミモレ編集室〕で、「秋支度、何から始める?」というテーマでおしゃべりしました。温かい飲み物が恋しくなったり、秋物を買ったりーー皆さんそれぞれの秋を見つけています。その中でははたと膝を打ったのは、あるメンバーさんの「秋は五感の季節」というコメント。

秋の味覚はもちろん、音楽や絵画を楽しむ芸術の秋、空気がひんやりとすると引っ張りだすウールのコートやカシミヤのストール、夜長にお気に入りのボディローションでする肌のお手入れ⋯⋯どれも五感を楽ませてくれるものばかりですね。

振り返ってみると、私の秋支度も香りから始まりました。

まだお盆の時期、気温がぐっと下がったのを覚えてらっしゃいますでしょうか?あのころ無性に香水を新調したくなったんです。それまでは湿度が気になってごく軽い香りしかつけていなかったのですが、かすかな秋の気配で嗅覚が目覚めたみたい。

気分に沿った香りと出会いたいとき、頼りにしているのはフエギア1833

ミモレ読者にも愛用者が多いかと思います。私の場合、2017年頃に、香りのプロファイリングを受けてからずっと愛用。プロファイリングでは、次々に渡されるムエットを嗅ぎながら勝ち抜き戦をやって、最後に残った香りを購入します。そこで見つけた1本は、どうしたって好みど真ん中の香り。でもそれ以外にも、覚えきれないくらい豊富なライナップの中から、その時々の自分の気分や指向にマッチした香りが見つかってしまうので、お店に向かうときは散財覚悟(笑)。

1本1本にはっきりとした世界観があるけれど尖ってなくて、どの香りもなんとも言えず(つまりは人によっていろんな感じ方ができる)、パーソナルにたおやかに香る感じに惹かれます。

正直もっとお手軽価格で良質な香水はいくらでもあるし、このご時世人に会う機会も限られているのだから、完全に自分による自分のためだけの贅沢。2〜3シーズンはもつので、ニット1枚の代わりに毎日身につける香りを買ったと思うようにしています。

夏の終わりに私が買ったのは、Luna Roja (ルナロハ)

公式サイトによると⋯⋯

​​Lunaは「月」Rojaは「赤」を意味する。
レッドワインの美しさを讃える香りであり、ワイングラスを通した月明かりをイメージしていると語った(調香師)ジュリアン・ベデル。
このボトルだとわかりづらいのですが、中身はノスタルジックな赤褐色です。

たしかに肌にのせると赤ワイン!

もう少し嗅いでみると、レッドフルーツとウッディスパイシーを感じます。それが混じり合って秋冬に飲む赤ワインを連想させるんですよね。もともとフルーティな香りが好物なのもあり、果実感に胸を撃ち抜かれました。透明感がある甘さと潤いを感じるので、湿度が高い夏でも違和感なし。しっかり香るよう腕の内側につけて楽しんでいます。


そして季節が進んで、本格的に秋が始まってからつけているのがXocoatl(ショコアトル)

個人的にはヨーロッパの乾いた冬を思い出す香り。

ショコアトルは、アステカの貴族や戦士が飲んでいたカカオから作られた飲み物。チョコレートの語源ですが、現代のチョコレートとはだいぶちがう濃厚な強壮剤だったとか⋯⋯。

余談はともかくこちらの香りはその名の通り、カカオが基調でそれにバニラもプラスされたザ・グルマン系。しっかり甘いけれど、意外に辛口ハンサムでもある。公開されている香料を見ると、ラムが含まれていてこれまたお酒ですね。こっちは蒸留酒なので、カラッと乾燥した季節に合いそう。重めなのでお腹につけてふわっと漂わせる感じが好きです。ワインとラムを重ねづけしてもいい感じでした。

今はオンラインでサンプルも買えるようになり、ボトルを買う予定がない香りでも気分転換に試せるのがうれしい。もう数年来のお付き合いなので、自分が好む香りはだいたい把握済みと思いたいのですが、いつになっても思わぬ発見があり、新しい出会いがあります。まだしばらく沼は続きそう。


皆さんは、秋支度何から始めましたか?

フルーティな香りが好きということは、当然フルーツそのものも大好きなのです。香りがよくて見た目も麗しくて、しかもおいしいなんて完璧な食べ物!秋の恵み、息子の好きな葡萄と私の好きな梨です。