子供の頃から料理が大好きなアクセサリー作家・山本亜由美が、日々アトリエにこもって、知らない味や大好きな味の再現にトライする「食いしん坊レシピ」がスタート! 
あるときは1人で。スタッフや友人がいるときは2人で。
簡単で美味しくて、素材の組み合わせも楽しくて。
足したり引いたりが簡単なご飯をご紹介しようと思います。

 

先日ご近所を散歩をしているとワルナスビの実がたわわに実っている場所を見つけました。見事に実っていて思わず食べたくなるくらい!

 

最近は雑草にナス科の植物が増殖しているような気がしますが、ワルナスビもナス科、薄紫の花にトマトのような丸い実が房状に実る植物です。
しかし有毒植物なので食べれない(涙)。
その辺りで見かけるナス科の雑草は大体有毒なんです。
ジャガイモの新芽にはソラニンなど有毒成分が含まれているから食べるときは芽を掻きますよね。そう、ジャガイモもナス科!

私は子どもの頃からなんでもすぐ食べて見る癖があって、コケとかカビとかも食べた事があるので、あるときから調べるようになりました。
私たちが普段食べている野菜、魚介、毒を含んでいる物って本当に多いんですよね。
でもちょっと食べて死ぬような食材はキノコぐらいだと思うので、キノコだけは見つけても食べたくても食べないようにしています。

皆さま、道端でトマトっぽい物を見つけても、お召し上がりになりませんように。

 


簡単で美味しい! アトリエごはんレシピ集はこちら>>

茄子の直火焼きマリネ

 


材料(作りやすい量)
*写真はこの倍量で作っています。

・ナス 3本
・ニンニク 1〜2かけ
・オリーブオイル たっぷり
・ディル 適量
・塩 適量
*味変にレモン、ヨーグルト、醤油など。

作り方

1 ナスを4〜5ミリの厚さに切り、そのまま直火で網で焼く。くったりとなるまで火を通し、しっかり焼き目をつける。

 

 

 

2 ニンニクの皮を剥き、包丁の腹で強く押し潰し荒く割く。

3 熱々のうちにナスとニンニクをボウルに入れ、ひたひたになるまでオリーブオイルを注ぎ、軽く混ぜ込む。

4 できれば半日ほど馴染ませる。食べる直前にみじん切りのディルを混ぜ、塩をふりかけて出来上がり。

*網で焼くと時間もかかるので、途中までフライパンで焼いて最後にさっと焦げ目をつけると時短できます。フライパンで焼くとトロっとした食感。網焼きはモギュっととした食感になります。
*塩は混ぜ込むより盛り付けながら全体にパラパラとふりかけ、味の不均等感を出す方が美味しいです。

 

網で焼いて歯ごたえのあるナスにオイルとニンニクがじっくりと馴染むと、出来立てよりもとっても美味しくなります。
またオイルにも焼き焦げの香りがついてこれまたいろいろ使えるのです。

 

私の大好きな食べ方は、ナスのマリネにヨーグルトをたっぷりかけて、塩をパラパラ。ちょっとレモンを絞ったりしてパンに挟んで食べます。
あとは熱々の茹でたジャガイモを荒く潰し、ナスマリネ、ケイパーや玉ねぎ、マヨネーズとヨーグルトに塩パラパラ、そんなホットサラダもオススメです。
もちろんパスタにしても絶対に美味しい!

秋茄子は嫁に食わせるなと言われるほどナスの美味しい季節です。
ナスが大好きすぎて焼きなすを作るときも5−6本分くらい一気に作ります。味噌汁に入れたり生姜醤油で食べたり、潰してソースにしたり、本当にナスって汎用性がありますね。
ナスは蔕の部分の固いところが特に好きなので無駄なく蔕をこそいで余すところなく食べたい。
茹でナス、揚げナス、蒸しナス、ぬか漬け、浅漬け、汁物、炒め物。
気づけばだいたい毎日食べているかもしれません。

撮影・文/山本亜由美 構成/藤本容子

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