子供の頃から料理が大好きなアクセサリー作家・山本亜由美が、日々アトリエにこもって、知らない味や大好きな味の再現にトライする「食いしん坊レシピ」がスタート! 
あるときは1人で。スタッフや友人がいるときは2人で。
簡単で美味しくて、素材の組み合わせも楽しくて。
足したり引いたりが簡単なご飯をご紹介しようと思います。

数年前、品川のカンテサンスというレストランでランチをする機会がありました。そこで出てきたデザートがいちじくのキャラメリゼです。
シンプルだけどなんとも贅沢な味に感激し、以来真似して作るようになりました。
キャラメリゼしてそのままも美味しいけれど、カスタードクリームと食べたり、アイスクリームと食べたりするとさらに美味しい!
スプーンで表面のカラメルを割り、熟れたいちじくと一緒に頬張るとカリカリとトロトロが口の中で溶け合うのです。

お店ではいちじくの表面に振りかけた砂糖をバーナーで焦がしていたのだと思いますが、家でやるのならフライパンで溶かした砂糖をカラメル化し、表面に絡めれば簡単です。

ただ、このカラメルを押し付ける時にやけどしやすいので要注意。
カラメルは熱くて粘っているので手につくと水ぶくれになってしまう危険が。
子どもの頃からプリンやタフィーのためにカラメルを作っては、何度やけどをしたことか……。私のレシピ写真では、いちじくを手で持っていますが、無理せずトングや箸、フォークなどを使って安全に作業してくださいね。

 


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いちじくのキャラメリゼ

 


材料(作りやすい量)
・いちじく 2〜3個
・砂糖 大さじ2杯
・水 小さじ1杯
・お好きなアイスクリーム 適量
*量は目安です。

作り方

1 いちじくは洗って水気をしっかり拭き取り冷蔵庫で冷やしておく。

2 いちじくを縦半分に切る。

3 フライパンで砂糖と水を煮溶かして苦めのカラメルを作り、いちじくの表面を1秒ほどジュッと押し付け、すぐに取り出す。

4 皿にアイスと共に盛り付ける。

 


いちじくの表面に肉厚にカラメルを押し付けるコツは、ゴムベラなどで集めてフライパンの中に小さなカラメルだまりを作り、しっかり押し付けることです。

カラメルは余熱ですぐに苦くなり過ぎるため、ちょっと手前で火を止めます。
とはいえ、固まったらちょっと火にかければいいだけなので焦らず一つづつやりましょう。

そして、くれぐれもやけど注意です!

最近はいちじくの種類も豊富で、ご近所の八百屋さんでは4〜5種類のいちじくが並んでいて、選んで一個づつ買えるんです。
割高のようですが、一人暮らしにはありがたい。

私が特に好きなのは熟れる直前の硬めの青いいちじく。なかなか手に入れることが出来ないので、最近はベランダでいちじくを育てています。
当初は、外国産の可愛い形のいちじくを育てようかと考えていたのですが、日本種と書いてあるノーブランドの苗にしました。
最近のいちじくは甘すぎるから、素朴なのも食べたい。
今年は1個だけ実りました。
来年はたくさん食べれますように(笑)。

撮影・文/山本亜由美 構成/藤本容子

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