吸収量はどれくらい?
漏れ・ムレ悩みをどうカバーする?

 

長谷川:吸収量は30〜40ml程度。クロッチ部分、いわゆる股の部分の吸収機能については、独自の3層構造にしていますね。

ユニクロの吸収性サニタリーショーツが話題に「機能、価格、使い心地をリポート 」_img0
 

調べてみたところ、1層目(肌側の生地)は、すばやく水分を吸収することにこだわったとか。ドライ・抗菌防臭機能付きです。2層目の吸水層は、パイル素材で水分を吸収。こちらの吸水層はクロッチ全面に配置するのではなく、中央部に部分的に配置してあるのがポイントで、ゴワつきを軽減したそう。3層目は、撥水加工した生地にフィルムを貼り合わせた素材で防水機能を施しています。個人的には漏れるのが絶対イヤなので、この3層構造の漏れ対策は非常に興味深いところです。

片岡:吸収量が30〜40mlなので、量の多い日はナプキンと併用したほうが安心感はあるかもしれないです。
私は、ピークを過ぎた3日目の朝から夜まで使ってみたのですが、ショーツは薄いのに漏れる心配がなくて、びっくりしました。
エアリズムが適度にフィットするのでずれないし、ムレないのも快適で、生理中であることを忘れるほど。

長谷川:お〜、そうですか。

片岡:今回は、吸水性ショーツを使ったことがない編集部のスタッフにも試してもらったんですが、「すっごく快適でした!」と絶賛でしたよ。
ナプキンだとムレる感じがあるのと、1日に何度も取り替えるのが面倒だったそうで……。

長谷川:みんなの“悩みあるある”ですね(笑)。

片岡:「本当に漏れないの?」「1日中つけていて、不衛生じゃないの?」と、今まで試すのをためらっていたのだけど、「もっと早く使えばよかった!」って。

量の多い日は避けて4日目に使った感想は、「サラッとした穿き心地で、一日中デスクワークでも漏れを心配することなく、生理であることを忘れるくらい快適でした」とのこと。

長谷川:ユニクロが今回目指したのは、あくまでも「日常生活」を快適にするということ。生理だからおしゃれができない、とかではなく、普段と同じ生活ができるためのサポートですね。機能は高いに越したことはないけど、機能を優先しすぎるために、使い心地が低下してしまうのはブランドらしくない、と考えたのでしょう。

片岡:実際、機能性と穿き心地のバランスが良かったと思います! でもどんな機能が必要かは、人それぞれですよね。

長谷川:片岡さんと私とでもサニタリーショーツに求める優先順位は異なっていましたからね。価格についてはどうですか? 

片岡:1990円には驚きました! 2000円を切ってきたのはすごい。ジーユーの1490円と金額を合わせてくるかと思ったけど、それでもお手頃価格ですよね。学生さんなど若い世代にも生理中の選択肢が広がってほしいし、より多くの人に伝わればいいなって思います。

長谷川:個人的にはユニクロのボクサータイプを希望(笑)。もしも商品化されることがあったら2、3日目あたりで試してみたい。

片岡:こうやって選択の幅が広がることで快適に過ごせるというのは嬉しいですよね。今後のフェムテック市場に期待したいです。

取材・文/長谷川真弓
構成/片岡千晶

前回記事「【吸水ショーツ】おしゃれブランドから、ユニクロまで続々登場!各ブランドの特徴を紹介」>>

 
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