≪真夜中のホットミルク≫

その日は、朝になるまでの間に雪が降るという予報で、カーテンを閉めた窓の向こうにとても静かな気配を感じる夜でした。

真夜中を過ぎた3時頃、お手洗いに起きた母はそのままこたつに入り、ぱっちりと目が覚めてしまった様子で「眠れない」と言いました。

「ホットミルク飲む?」


マグカップに牛乳を注ぎ、はちみつを少し入れてスプーンで混ぜます。

我が家の台所は外の風や冷たい空気が入ってきてしまうので、玄関にピンク色のカーテンを付けていました。キャラメル箱のような横長の形をしたマンションのちいさな一室は、母と私の家としてしっかりと守られ、30年以上、そこに在りました。

電子レンジで温めたマグカップをふたつ持ってこたつに戻ると、母は子どものようにすっぽりと布団の中に手を入れて静かに待っていました。

「おいしいね」

「優しいじゃん」

(いつもでしょ)

悪態をつくのがばかばかしくなるくらい、静かであたたかで、2人だけの冬の夜でした。


雪が降っているのか見てみようかと提案すると、母は少しあたたまった声で、
「明日にとっておく」
と言いました。

それじゃぁ、これを飲んで寝ようかと言うと、そうだね、ということになって、私たちはホットミルクを飲み、それぞれのお布団でまた朝までの時間を過ごすことにしました。

 


こんにちは。週末いかがお過ごしですか。
今月は、今までとはすこし違ったフェーズに入りました。

母と私の最後の3ヶ月、もしよかったら、ご一緒ください。
(もちろんもし読むのがしんどい方は、無理はしないでくださいね)


●最近のこと

お休みの日に、袋に本を詰め込んで、私のちいさな本屋さんへ補充に行ってきました。重たいけどたのしい重さ。誰かのもとに届きますように。
帰りは猿田彦珈琲のはちみつ入りのコーヒーとともに。

 


きのうのお夕飯は、鶏もも肉のマスタードクリーム煮。バタやんさんが「真夜中の読書会〜おしゃべりな図書室」で紹介されていた、若山曜子さんの『フライパン煮込み』というレシピ本から作りました。おうちにあったエノキも入れて。

シチューかけごはん、大好きです。お行儀悪いって言われがちなんですよね。みなさんはアリですか?ナシですか~?

 


それでは、良い週末をお過ごしください♪