ライターさかいもゆるがアラフォー以上で結婚したカップルへのインタビューを通じて、結婚とは、夫婦とは何かを考えます。今回は、結婚相談所を通じて42歳で結婚したまどかさんにお話を伺いました。
まどかさんは知的な美人。それなのに、恋愛では好きになってくれる人のことは好きになれず、自分から好きになった相手にはアプローチできない奥手で、恋愛に対しては苦手意識があった様子。
まどかさん:好きだと言ってくれる相手と付き合ってみたこともあるけれど、結局自分が好きじゃないと上手く行かないことが多くて。これじゃあよくないなと思い、30代になってからは自分から好意をアピールするようになりました。
だけどやっぱり、どこか納得が行かない。
それは、仕事で目指す自分に到達していないから。
学生時代にゴルフでいい成績を残せていたまどかさんは、仕事に対してもストイック。「ゴルフをやっていたときくらいの成果を、仕事でも出したい」。そう考えていたため、常に仕事のことが中心の生活で、恋愛にはそこまで身が入らなかったのです。
35歳のときに経営に興味を持ち始めた彼女は、キャリアアップのため、夜間のMBAに通い始めます。会社員として昼間は通勤し、夜は大学院で授業を受けて大量の課題をこなす日々が続き、ようやく卒業できたのは37歳。
まどかさん:なりたい自分になれたわけではないけれど、ようやくひとつのことをやりきった感が得られて、社会人になって初めてひと息つけた瞬間でした。
私の知り合いの出版業界の女性にはまどかさんのように真面目で仕事にやりがいを求めているタイプが多いのですが、彼女たちもやはりこんな感じ。
入社してがむしゃらに仕事をしてきて、ようやくキャリアが安定してきたと思えたときには30代後半。そこで初めて、結婚が視野に入ってくる。だからなのか、都内のほかの業種よりも断然、晩婚率が高いように感じます。
まどかさんは3人姉妹の長女。妹ふたりはすでに結婚しており、40を目前にまだ結婚に焦ってもいない姉に、「お姉ちゃん、40前に結婚しないとヤバイよ!」とLINEグループで忠告してきたそう。
まどかさん:妹が、「結婚相談所に登録して結婚した知り合いが何人も居るから、お姉ちゃんも登録しなよ」と言うので、やってみるかと結婚相談所に登録しました。それが40歳の誕生日1ヵ月前のことです。
さかい:MBAのクラスで出会いはなかったんですか? 男性が多そうなイメージがあります。
まどかさん:大学院に来るような社会人男性って、ほとんど結婚しているんですよね。女性は独身が多いんですけど(笑)。あとはいいなと思っても、だいたい20代で7歳くらい年下。おこがましくて自分から行くことができませんでした。今思えば、がんばっておけば上手く行ったかもしれないと思うこともありますけどね。
「知らない世界を体験するのはわりと好き」だったまどかさんは、早速数社の結婚相談所の話を聞きに行き、大手の会社に登録。
ここからまどかさんの婚活はスタートしたのです。
結婚相談所では40代女性は需要が苦戦するという話も耳にしますが、果たしてまどかさんの婚活はどうだったのでしょう。そのお話は、次回に続きます。
構成/川端里恵(編集部)
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