「愛想なし」だけど、面白さが滲み出る人に惹かれてしまう【真夜中の読書会】_img0
 

こんばんは。編集・川端です。「真夜中の読書会〜おしゃべりな図書室」第81夜をお届けします。

今夜は、ペンネーム・きりりーさんからいただいたユニークなお便りからご紹介したいと思います。このお便りが小説のようで気に入って、何度も読み返しています。

「めっちゃ心配性な私には、底ぬけに楽天家の友達がいます。一泊旅行に行くときは、彼女はポシェットだけ。私は3泊くらいできそうな大荷物。彼女は批判せず“お決まりのでっかい鞄”と大爆笑です。ちなみに彼女のポシェットには、ジップロックに入ったパンツだけ。基礎化粧品はホテルのアメニティでオッケーやし、寝るのは服のままで大丈夫だそう。持参したパジャマに着替えて、持参したコスメで普段と同じケアして、持参したタオルを使う私を、パンダみたいに興味深く見て面白がる彼女みたいな男の人がいたら結婚したいです」

そんなきりりーさんは、「真面目で優等生タイプ」ゆえに、ちゃっかりタイプの後輩の尻拭いに残業をしたあげく、上司には「もう少し愛嬌ないとそのうちデートの誘いなくなるよ」と言われたそうです。「そんなモヤモヤをどうにかできる一冊を」とのリクエストに全力でお答えしたいと思います!

今夜の勝手の貸出カードは、大島真寿美さんの『ワンナイト』にしました。

夫婦で営む小さなステーキハウスで開かれた合コンで知り合った男女6人。兄嫁のセッティングによりしょうがなく参加した人、結婚相手を見つけようとやる気満々の人、ピンチヒッターで来てしまった人……と参加のテンションは様々。しかしその夜の出会いによって、6人それぞれの人生は思いがけない方向に転がっていきます。

直木賞作家・大島真寿美さんの怒涛の会話劇を堪能しながら、3人の中だったら誰がタイプかな、誰なら友達になれそうかなと疑似合コン参加もできちゃう新感覚の小説です。


<今夜の勝手に貸出カード>

「愛想なし」だけど、面白さが滲み出る人に惹かれてしまう【真夜中の読書会】_img1
ワンナイト』大島真寿美

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「愛想なし」だけど、面白さが滲み出る人に惹かれてしまう【真夜中の読書会】_img2
ほどけるとける』大島真寿美


【第81夜】「愛想なし」だけど、面白さが滲み出る人に惹かれてしまう
 


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<次回>
11月10日(水)22時配信予定

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撮影/塚田亮平

 


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