書き出しは紋切り型でいい


例えば、今をときめく俳優さんのインタビュー記事を書くとします。書き出しは多分こんな感じです。

学園ドラマ『△△△△』の不良生徒役○○で注目を集め、その後、恋愛ドラマに朝ドラにと引っぱりだこ。映画『▲▲▲』では、凶悪犯役を演じて高い評価を得て日本アカデミー賞助演男優賞にノミネート。今秋公開の映画『×××』では主演をつとめる〜

俳優さんのインタビュー記事を読むのは、この人のファンか、最近よく出てるな〜と思って注目している人がほとんど。ここに書かれているようなことは「はいはい(知ってます)」、「はよ、本題へ」と読み飛ばしているんじゃないでしょうか。

では、読み飛ばされるような紋切り型の書き出しはなくていいかというとそうでもなく。紋切り型でいいからあったほうがいいと思っています。知っている人は知っているなりに、知らない人は「知らなかったけど、意外と芸歴が長いのね」などと、前提となる知識を共有した上で本題に入れます。いわば本ステージに上がる“小さなスロープ”のようなもの。

このスロープがあまり長いと気持ちが離れてしまうので、まずはありがちな書き出しで書き出しておいて、読み直して前振りが長いと感じたら少し削るのがおすすめです。

 

紋切り型の書き出しも思いつかない場合は、自分が書きたいタイプの文章にはどんな書き出しがあるか、いろいろ読んで真似ていくのが一番です。

 

例えば、SEO対策に関する記事なら

「せっかく書いた記事が、検索結果にまったく上がってこないとお悩みの方に〜」

「この記事では、SEOの基本的な考え方とプロットの設計の仕方をご紹介します」

などでしょうか。あるあるの共感から入るか、何を説明するかの紹介から入るか、どっちかだななどと傾向を捉えて真似ていきましょう。このWEB文章術のコラムも紋切り型に書き出しています(汗)。

続いてブログの書き出しで悩んだときの対処法をご紹介します。