ライターさかいもゆるがアラフォー以上で結婚したカップルへのインタビューを通じて、結婚とは、夫婦とは何かを考えます。今回は、アラフォーで結婚した男性に結婚の決め手を伺いました。

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修一さん、39歳。加奈さん、37歳。30代に入り婚活を続けていた修一さんは、中学の同級生の知り合いが紹介してくれた加奈さんと交際3ヶ月で結婚。現在は一軒家を購入し娘がひとり。

30代に入って婚活を始めた修一さん。彼女はできるのですが、お互いに結婚したいという目的のためだけにマッチングした相手なので、気を使ってしまい、どうもリラックスできないし楽しいと思えない。そんな恋に疲れていたとき、幼馴染の親友に「誰かいい人いないかな〜」と話したところ、紹介されたのが2つ年下の加奈さんでした。

器職人の加奈さんは、修一さんの親友と一緒にイベントを開催した縁で仕事仲間として繋がっていて、修一さんも以前イベントで見かけたことがあったそう。3人でご飯を食べに行ったのですが、修一さんは、今までとは違う居心地の良さを、最初から感じていました。

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修一さん:さすが親友の紹介というか、今までの婚活で出会った女性とは違って、彼女とはすごく話しやすかったんです。

仕事で自立している加奈さんは、前回ご紹介した修一さんの結婚相手の条件、・同年代で尊敬できる相手、というのもクリアしていました。ほかに「いいな」と思ったのは、明るくて、自分のやりたいことや意見がきちんとあるところ、それでいて協調性があるところ、だったそう。これは修一さんだけでなく、アラフォーで婚活している男性が求める結婚相手像にも結構当てはまりそうな資質なのかも。

 

なぜって、修一さんが自覚しているように、婚活男性とは得てして、「恋愛にそこまで積極的になれない」タイプが主流。だとすると、精神的に自立していて自分の意見をハキハキ言ってくれて察してくれることを求めず、だけど時には自分に合わせてくれる相手ならば、リードする必要もなく、対等な関係を築けそうですもの。

その後ふたりで会うようになり、3回目のデートで修一さんから告白。週に1、2回のデートを重ね、交際3ヶ月でプロポーズ。

さかい:交際3ヶ月の電撃結婚ですね! 何がプロポーズの決め手になったんですか?

修一さん:最初から、「この人とならずっと一緒に居ても大丈夫だな」と思えたのが大きかったですね。1年経ってもそれは変わらないだろう、それなら今しよう、と思いました。無理しないでも一緒に居られる相手が、結婚すべき人かなと思ったんです。

映画デートの帰りに、「結婚してください」と申し込むと、無事O.K.をもらえたのです。

修一さん:それまでは付き合っても何年も結婚を迷ったりしていたのに…。決まるときはあっさり決まるもんなんですね(笑)。それまでに色々な経験があったから決断しやすかったということもあるかもしれません。20代の頃に感情で突っ走るような情熱的な恋愛をしていたからこそ、冷静になれたというか。

決め手になったのは、一緒に生活できるかどうか。大変なことがあっても共に乗り越えられそうかどうか、を見ていたとのこと。だから20代の交際のように、恋愛のときめきの要素が強いわけではなかったそう。恋愛体質の女性はついつい、婚活にもときめきを求めがちですが、結婚は毎日続く日常生活ですものね。修一さんのような視点から、穏やかに快適な生活を送れるかどうかという視点から決断するのは、至極道理に適っていると言えそうです。

出会って結婚までトントン拍子に進んだふたりですが、そのあとの人生も羨ましいくらいにスムーズ。晩婚で掴んだその幸せな家庭をどうやって修一さんがキープするように努力しているかのお話は、次回に続きます!

イラスト/いとうひでみ
構成/川端里恵(編集部)

 


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