ライターさかいもゆるがアラフォー以上で結婚したカップルへのインタビューを通じて、結婚とは、夫婦とは何かを考えます。今回は、アラフォーで結婚した男性に結婚の決め手を伺いました。
外資系コンサル会社に勤める修一さんは、実は私の知り合い。彼が結婚する前に何度かお会いしたことがあり、お給料が良く、都内でも人気のエリアに住み家事も私より器用にこなせて(私は家事は苦手)、趣味もアウトドアから音楽まで幅広い修一さんがなんで独身なんだろう、と思ったこともありました。
そんな修一さんが3年前に結婚し、今では一児のパパになり幸せそうだと聞きつけて、取材をお願いしました。
さかい:私と知り合った頃は、恋人と別れたばかりで彼女が欲しいと言ってましたよね。そもそも修一さんに結婚願望はあったんですか?
修一さん:20代の頃はなかったです。だけど30代になってからは、「結婚したいな」と思うようになりましたね。仕事だけしていても、世界が広がらないなと思ったんです。
そこから婚活サービス会社のお見合いパーティーに参加し、3、4年は婚活をしていたそう。
婚活女性の話を聞く機会は多いけれど、男性側の意見を聞くことってあまりないですよね。婚活男性にとって、お見合いパーティーに参加する女性たちはどう映っていたのでしょう。
修一さん:参加するのはアラサー世代の女性たちが多かったですが、仕事をそれなりにがんばっていて、単純に周りに出会いがないから、という理由でパーティーに参加した人ばかり。それほどガツガツしている印象はありませんでした。ただ、そこで知り合った女性と付き合ったこともあるのですが、あるとき、一緒にデートしたあとに、ものすごく疲れている自分が居たんです。結局、結婚ありきで付き合うからか、常に気を使って相手に合わせていて、自分が出せなかったんですね。
お見合いパーティーで出会った20代後半のおとなしいOLと1年ほど付き合ううちに、「この人と結婚したいか?」と考えてみたら、そうは思っていない自分に気がついたのです。
修一さん:僕は尊敬できる女性が好きなのですが、彼女はそこまでではなかった。
修一さんが結婚相手の条件に挙げていたのは、
・年下すぎない同年代
・仕事をしている
・気が合う
・外見にはこだわらない
という、婚活女性がよく挙げる、「年収500万以上で四大卒で身長170cm以上で〜」という条件に比べると、かなり緩やかでアバウトなもの。男性は結婚相手を(年齢以外の)数字で見たりはしない、ということでしょうか。
結局、その交際相手とはお互いに同じ気持ちだったのか、どちらからともなくフェイドアウト。これは。条件で選んで何となく付き合ったけれど、結婚するほどの情熱は持てなかった、という、婚活カップルあるあるかもしれません。
その後もふたりの女性と交際したものの、毎回相手からフラれて交際終了。その理由について修一さんは、「たぶん、良く言えば謙虚すぎて物足りない、悪く言えば男らしさがないんじゃないですかね」と分析。つまり「押しが弱い」、というところでしょうか。
そのうちひとりは外国の女性で、性癖が合わないということもフラれた原因に。よく婚活女性から「婚活サービスで知り合って付き合った彼が結婚してくれない」という話を聞くのですが、男性側に結婚願望があっても女性からフラれることももちろんあるので、やはりその辺は相性なんですね。お互いに結婚願望があるからと言って、結婚しよう!、とはならない。
条件がいいにも関わらず、30代前半はそうやって婚活に苦戦していた修一さんですが、36歳のある日、「この人だ!」と思える人に出会えるのです。
それは果たしてどんな女性だったのか。そのお話は、次回に続きます。
構成/川端里恵(編集部)
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