献立を考えて、買い物をして、下ごしらえをして……。どんなに忙しかろうが疲れていようが、毎日の暮らしの中を「料理」は容赦なく追いかけてきます。もちろん、健康のために栄養バランスは気になるけれど、少しでも「ラク」「時短」で作れる方法が知りたい!と思うのが人情というもの。そこで、時短でラクに作れて、しかもおいしく栄養満点のレシピを『かんたん年金家計ノート 2022』からご紹介します。具材を多めに作っておけば、翌日の別メニューにも変身できる、おトクなアレンジレシピつきです!
【基本のレシピ】あっさりポトフ
あとで味を調整できるように、最初の段階は薄味が◎。具材は大きめに切って、スープやサラダ、煮込み料理の具に。
材料(作りやすい分量)
鶏むね肉(皮付き)……大1枚(250g)
玉ねぎ……1個(220g)
にんじん……1本 (160g)
じゃが芋……2個(300g)
かぶ……2個(180g)
セロリ……1本(70g)
A
|固形スープの素……2個
|ローリエ……1枚
|水……4カップ
|あれば白ワインまたは酒……1/4カップ
マスタードまたはゆずこしょう……適量
作り方
1 玉ねぎは皮をむいて4等分に、にんじんは8等分に切る。じゃが芋とかぶは皮をむいて2等分に切り、セロリは葉をのぞいて4等分に切る。
2 鍋にAを入れて中火にかけ、煮立ったら鶏肉をかたまりごと入れて5~6分煮る。1を加えてアクをとりながらさらに10分ほど煮る。
3 保温容器があれば鍋ごと保温容器に入れ、1時間以上おく。
4 できあがったら鶏肉を5~6mm厚さに切り、野菜やスープとともに器に盛る。好みでマスタードやゆずこしょうを添えて食べる。
メモ
●鶏むね肉の代わりに豚もも肉を使ってもおいしく食べられます。
●野菜だけが残った場合は、ソーセージやさつま揚げを加えて味に変化をつけても。
●煮返して野菜が煮崩れた場合は、マッシャーでつぶして牛乳適量を加え、ポタージュに。
【アレンジレシピ・1】さっと作れるミルクシチュー
材料(1人分)
あっさりポトフの鶏むね肉……1/4量
あっさりポトフの野菜……1/4量
あっさりボトフの煮汁……1/2カップ
牛乳……1/2カップ
クリームチーズ小包装……1個(18g)
セロリの葉……1本分
塩……少々
こしょう……少々
作り方
1 あっさりポトフの鶏むね肉、野菜はそれぞれ食べやすい大きさに切る。
2 セロリの葉は細切りにする。
3 鍋に1、ポトフの煮汁、牛乳、クリームチーズを入れて中火にかける。
4 クリームチーズが溶けたら塩、こしょうで味を調え、器に盛り、2をのせる。
【アレンジレシピ・2】鶏むね肉のみそチーズ焼き
材料(1人分)
あっさりポトフの鶏むね肉……1/3量
しいたけ……2個
ピーマン……1/2個
長ねぎ……5cm
A
|みそ……大さじ1
|みりん……大さじ1
|砂糖……小さじ1
サラダ油……適量
ピザチーズ……適量
作り方
1 あっさりポトフの鶏むね肉は食べやすい大きさに裂く。
2 しいたけは薄切り、ピーマンは細切り、長ねぎは斜め切りにする。
3 Aは合わせておく。
4 耐熱皿にサラダ油を薄くぬり、1、2をのせる。3をかけ、ピザチーズをちらしてオーブントースター(1000W)で7~8分焼く。
『かんたん年金家計ノート 2022』シリーズ(全3回)第1回「【簡単&時短レシピ】万能「あっさりポトフ」で作る3日間アレンジメニュー」
第2回「医療保険が本当に必要なのはどんな人?保険料を払いすぎないための“やめ時”とは【ファイナンシャルプランナーが解説】」12月8日公開予定
第3回「「親を介護していると税金が安くなる」意外と知られていない控除の仕組みと条件とは【ファイナンシャルプランナーが解説】」12月15日公開予定
『かんたん年金家計ノート 2022』
講談社・編
年金生活に対応した一番使いやすい家計簿。費目や記録ページが年金生活に完全対応。コラムもシニアライフに役立つものばかり。
マネー特集:深田晶恵さん「年金生活で『本当に要る保険』を知る」「医療保険に入る前に知っておきたい健康保険制度」など気になる情報を掲載。
料理特集:本多京子さん「元気で暮らすためのラクケン料理 手間貯金のすすめ」ただの手抜きではなく、ラクして賢く作る健康ごはん、略して「ラクケン」。シニア世代のための、毎日のごはん作りがラクになって「手間貯金」ができ、しかも体によいレシピの数々をご紹介します。
週末コラム:深田晶恵さん「定年後のお金の常識」シニア世代が知っておきたい「確定申告」「医療保険」「年金の繰り下げ受給」「贈与」などについてわかりやすく解説します。
料理制作・栄養計算/本多京子
撮影/渡辺七奈
スタイリング/宮沢ゆか
取材・文/諸井和美
本多京子
医学博士・管理栄養士。1948年東京生まれ。実践女子大学家政学部食物学科卒業後、早稲田大学教育学部体育生理学教室研究員を経て、東京医科大学で医学博士号を取得。NPO法人日本食育協会理事。テレビや雑誌で健康と栄養に関するアドバイスやレシピを多数紹介するほか、シニア世代の食生活をテーマにした執筆や講演も幅広く行う。食材を上手にストックして活用する、ラクして賢く作る健康ごはん「ラクケン」レシピの考案者。著書に『60代からの暮らしはコンパクトがいい』(三笠書房) 、『シニア世代の食材冷凍術』(講談社)などがある。