一方、父親はエイミの良き理解者でしたが、彼女に振り回されすぎて心身ともに限界にきていました。自分の味方だと思える相手に対しては、先方の事情などお構いなしに際限なく依存してしまう……それもまた境界性パーソナリティ障害の大きな特徴だったのです。

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岡田先生は父親に対し、エイミの要求を条件つきで受け入れることを提案します。これこそが、境界性パーソナリティ障害の人への適切な接し方でした。

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しかし、それだけで万事うまくいくわけではありません。岡田先生曰く「境界性の人は心理戦に非常に長けており、相手の突かれて痛い(弱い)ところをよく心得ています」。つまり、エイミがもっとかまってほしいがために、自殺をほのめかして父親を揺さぶる可能性があることを告げます。そこで岡田先生は、エイミがそのような行為に走らないよう、彼女自身にも釘を刺すのでした。

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境界性パーソナリティ障害を克服するためには、当事者も自分を見つめる必要がありました。岡田先生はその方法をエイミに教示します。