リフォームのご相談②
30年前のワンピース。素材も仕立ても素晴らしいのですが……


<Before>

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白襟とローウエストの切り替えが特徴のワンピース。上質なシルクシフォンの生地に傷みはなかった。

 

<After>
白襟を外してボウタイを付けたらトレンドブラウスに変身!

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【リフォームのポイント】


1. 白襟を外してボウタイに
カットレースの白襟を外し、スカート生地でつくったボウタイを。立体感もある襟元に。

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2. 欠けていたボタンを新しく
まったく違うタイプのボタンも検討したが、クチュールテイストを残した。

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3. 袖口のボタンもチェンジ
手首にぴったり沿う上品な袖口には、クラシカルなボタンが似合うと判断。

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4. ボトムにインして着るのがベストだが、オーバーブラウスとしても活用できる、絶妙な着丈に。

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80年代に依頼者が両親から買ってもらったという「KIMIJIMA」のワンピース。レースの白襟やリボン、ウエストの切り替えなど、いにしえの雰囲気漂う一品ですが、仕立てがよく、何より生地自体にまったく傷みがないため捨てられず、保管していたそうです。肩のラインなど、上半身は修正の必要がなかったため、スカートをカットしてブラウスにリフォーム。余った生地でボウタイをつくり、中途半端だった首回りの開きも改善しました。破損していたボタンは似たタイプのボタンを探してクチュール感をキープ。「ベーシックだけどトレンドも感じさせる一枚に。お直ししたことを母が喜んでくれたのも嬉しかった(依頼者)」。お直し代2万2000円。