スニーカーがスタイリングのハズし、ヌケ感アイテムとして定番化してからすいぶん経ちました。思えばきれいめカジュアルにスニーカーを取り入れる流れ、コンバースから始まりましたよね。スニーカーブームはいつの時代も定期的にやってはきますが、今回のこの流れは息が長いです。
ぽわわわわーん(回想シーンに入る音)。42歳の私にとって、一番最初に自分でスニーカーを買ったのは中学生のとき。当時アメカジがものすごいブームでした。リーボックのハイカットとか(みなさんは白と黒のどちら派でしたか??私は白でした!)、そのあと、ケイパも流行ったなあ(覚えていますか~??三角形のチップを気分やスタイリングでパチっと付け替えるんでしたよねー。あああ、懐かしい)。KSWISS派とか、プロケッズ派もいましたねーー。
話は逸れますが、当時そんなスニーカーと合わせるバッグは、ESPRITの大きな布バッグ! 白いコットン地でカラフルなロゴが入った、例のあれです。あとは流行りたてだったレスポ! まだネイビー、赤、ベージュくらいしか色がなくて、形はスクエアなボストン型が一番人気でしたねえ。
って、こういう懐かしい話を書くの、なんて楽しいんだろう! 過去を振り返るようになるのも、ミモレ世代の特徴かしら。戻りたいとは思わないんだけど、でも昔の話だけでお酒が飲めちゃう、みたいな感覚。同世代でこういう話が始まると、盛り上がりますよねー!
さてさて、本題です。コンバースから始まった、大人のためのスニーカーブーム。特に私は根っからのカジュアル好きなので、スタンスミスやオールスターなど、いろいろ愛用してきました。何しろ履いていてラクであることは言うまでもありません。(こんなことばっかり言っている気がしますね。だって、足が痛いと本当にしんどいし、思考回路も止まりそうになるし、挙句タクシーに乗っちゃったりしてお金も無駄遣いしちゃうんですもーん。)さらに、ちょっときれいにまとまりすぎたとき、あるいは大人っぽさと老けのギリギリラインっていうスタイリングのときに、スニーカーを履くだけで一気に大逆転! ホント、ぐっとアカ抜けるんですわ。
そんな中、なぜか挑戦せずにここまできてしまったアイテムがあります。それはスリッポン。なんとなくどういうバランスで履いていいのかわからず、だったのです。しかし、いきなりピンときちゃったんです、このボッテガ・ヴェネタのスリッポンに。
上質なつくりですがあくまでもカジュアル。あえてメタリックレザーにシワ加工を施してあるので、よい意味でピッカピカすぎないのがいい感じ。ドレスシューズのようにアクセントにもなってくれて、でも履き心地や歩きやすさはスニーカーっていうそのバランスが、ほんと、他にはない感じです。
ただいまファッションの世界は、秋冬コレクションからホリデーコレクションやクルーズコレクションへと移行中。本格的な冬はまだまだこれからですが、でもこういう軽やかなコレクションを見ると、心だけは春へと飛んでいける。もう少し、っていうかまだわりと先だけど(あああ、冬が苦手なんですー)、春のおしゃれが楽しみになりますよね。
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