こんにちは。週のまんなか水曜日、いかがお過ごしですか?
今日は「言葉とつながる」の日にしたいと思います。
所用で出かけた帰り道、腹ペコぐーで乗り換え駅を歩いていると、かわいいお顔とパチリと目が合いました。

お店をちょっと覗いてみますと、なんだかとっても気になるではありませんか。ミッフィーの形をしたランプが光を放っています。

ここはJR横浜駅の改札内にある「Dick Bruna TABLE YOKOHAMA」。かわいいディスプレイの店内にワクワクしながらメニューをめくります。子ども向けのレストラン?いえいえ。
ワインも飲めちゃうし。

パスタだって本気です。

お店のディスプレイを熱心に眺めていると、店員さんから「よかったらあちらのお部屋も見てみますか?」とのお声がけが。(あら?なんだか前回のTORAYA TOKYOのような展開に!)店員さんに付いて行くと……

大きなブラックベアの絵がありました!そしてその向こうには、優しそうな表情のディック・ブルーナさんのお写真が。とても温かな空間です。写っていないのですが、ソファにはブラックベアのぬいぐるみも座っていました。

おいしくお食事をいただき、店内にあった絵本を久しぶりに手に取ってみました。出版社によって「うさこちゃん」だったり「ミッフィー」だったりするんですよね。こちらは福音館書店の「うさこちゃん」。「ミッフィー」はミモレと同じ講談社です。
ちなみに私は、なぜだかずっと「ブルーナちゃん」だと思っていました。(それは作者よ、ちび悠。)

ところで、このうさこちゃんの絵本、昔とちょっとデザインが変わったのをご存知でしょうか?実は、フォントが違うんです。
福音館書店から出版されているうさこちゃんシリーズは、2010年にデザインが一新されました。ブックデザインを中心に活躍するグラフィックデザイナーの祖父江慎さんが、なんと「うさこちゃん」のために「ウサコズフォント」という字体を作ったのです。
もし子どもの頃に読んだ絵本と、最近の絵本、両方ありましたらぜひ見比べてみていただきたいのですが、文字の角がほどよく丸められて、やわらかい印象になっています。機械で印刷されているのに、一文字一文字、丁寧に書かれたお手紙のようで、私はこのフォントがとても好きです。
―― ディック・ブルーナ 『ディック・ブルーナ 夢を描き続ける力』より

飲食店のみなさんには本当に頭が下がるばかりです。いつもおいしい時間をありがとうございます。また心配な状況が広がってきていますが、どうかどうか……。
さて、本日の司書箱です♪

それでは、よい1日を!
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