バタやん: WEB上に自分の記事が残るというのはとても良いことなんです。次の仕事を取りたいと思ったときに、「こんな記事を書きました」「こんなお仕事を受注した経験があります」と記事のURLを貼ってメールで送れば、実績や筆力のアピールになるのでとても有効です。

田中:WEBで自分が書いたものがたまっていけば、そのうち少しずつ単価が高い仕事も受注できるようになるはず。企業は実績が見えないとなかなか大きな仕事を発注できないという側面があり、仕事をとりにいくときに商品見本が出せるかどうかはとても大きいんです。そういう意味で、1文字1円のお仕事じゃ儲からない! とやらないのはもったいない。ライター初心者にとって、むしろ一番入りやすい学びの場かもしれません。


書く仕事を受注しながら、SNSで興味関心をシェアする


田中:また少し話は変わりますが、並行してご自身のSNSに力を入れるのもいいと思います。企業が「応募してきたのはどんなライターかな?」とその人のSNSをクリックしたときにテキストが分かりやすかったり、写真が素敵だったりすれば一気に説得力が出ますね。

 

バタやん:「SNSマーケティング」というと特殊なスキルかなと身構えますが、まずは自分のSNSで文章や写真を工夫して、試行錯誤することならすぐに取りかかれますね。これはウケた、これはウケなかったなどと、発信者としての経験値をどんどん積んでいける。

田中:少しずつ書く仕事を受注しながら、自分のSNSで興味があることを発信して、ライター志望であることを周囲に話す。そうすればきっと次のステップにつながると思います。

 
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〔ミモレ編集室〕とは

「好きを伝え、つなぎ、つながる」をキャッチフレーズに、〔ミモレ編集室〕メンバーの一人一人がこれまでに培ってきた美意識や好きなこと、最近気になっていることなどを自由にシェアし、つながる場です。毎月の「編集・ライティング講座」では、各界で活躍するプロフェッショナルの方をお招きしたゲスト講義やバタやんのWEB文章術をお届けしています。文章添削や課題のフィードバックも。ネットでの発信力を上げたい、文章を書くのが上手くなりたいという方はぜひ〔ミモレ編集室〕で一緒に学びませんか。メンバーになると、これまでの講義のアーカイブ動画や記事もご覧いただけます。

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田中 美和 Miwa Tanaka
1978年生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、2001年に日経ホーム出版社(現 日経BP社)入社。編集記者として雑誌「日経ウーマン」を担当。取材・調査を通じて接してきた働く女性の声はのべ3万人以上。女性が生き生き働き続けるためのサポートを行うべく2012年退職。フリーランスのライター・キャリアカウンセラーとしての活動を経て、2013年多様な生き方・働き方を実現する人材エージェント株式会社Warisを創業し共同代表に。フリーランス女性と企業とのマッチングや離職女性の再就職支援に取り組む。フリーランス/複業/女性のキャリア/ダイバーシティ等をテーマに講演・執筆も。著書に『普通の会社員がフリーランスで稼ぐ』一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会理事。国家資格キャリアコンサルタント。2018年に出産し1児の母。

佐野 倫子
1979年 東京都生まれ 2003年早稲田大学教育学部英語英文学科卒 グランドスタッフ、雑誌編集者を経てフリーランスへ。
東京カレンダーWEB、月刊[エアステージ]にて小説・コラムを多数執筆。2021年8月イカロス出版より初書籍『天現寺ウォーズ』を出版。
▷インスタグラム @michikosano57
▷Twitter @michikosano57
 

次回は、田中さんに「これまでの得意・仕事とライティングスキルをかけ合わせて仕事をもらう方法」について伺います。
 

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おかげさまでこの「WEB文章術」も連載20回をこえ、ライターやブロガーを目指す方に限らず、広報PR活動に携わる方、個人のSNSをブラッシュアップされたい方など、世代をこえて幅広い方から反響をいただいております。そこで、みなさんから文章や発信にまつわるお悩みやご相談を募集します! 書くこと、発信することにつきまとうお悩みを共有しながら、一緒にステップアップできたらと思います。

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イラスト/shutterstock
取材・文/佐野倫子
構成/川端理恵

 


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