WEBライターにSEOの知識は必須?
――ライティングの仕事は、予想以上に幅広く、これまでのキャリアとかけ合わせることで確かな武器になることがわかりました。ほかにもWEBライターとしてやっていくうえで身につけるべきスキルはありますか?
田中:SEO(Search Engine Optimization=検索エンジン最適化)の知識があったら間違いなく重宝されると思いますね。どこの企業も必要としています。
バタやん:Googleなどの検索エンジンにヒットするようにWEBコンテンツを制作する「SEO対策」ですね。検索エンジンに表示されやすい記事を作れれば、検索エンジン経由のサイトを訪れる人が増えてアクセス数も上がります。企業のサイトで執筆する場合はとくに、読んでほしい人に読まれないと意味がないわけですから。
田中:そうなんです。ちょっととっつきにくい分野ですが、まずはSEOに関する本を1冊読むことから始めてみましょう。今はオンライン講座もたくさんあって、手軽に勉強をスタートできると思います。
バタやん:より多くの人に読んでもらうために、読む人のニーズを探り、たどりつきやすいタイトル付けを考えるのはとても大切。そのための武器の一つがSEOの知識ですね。
田中:WEBは実績が数字で可視化されますから、閲覧数など結果にこだわって運用改善していくことが大切です。そこが企業からのライターの評価に直結しますし。勉強しながらトライアンドエラーを繰り返せばいいと思います。
ライティングスキルをベースに、いろいろな知識や経験をかけ合わせることで、仕事が途切れないどころかひっぱりだこになる可能性もある。そんな目標を持ちながら、それぞれが自分のライフステージやキャリアプランに合わせて仕事を選べるならば、それが一番豊かな「書くを仕事にする」と言えるでしょう。2022年は、ぜひライターに挑戦してみてはいかがでしょうか。
〔ミモレ編集室〕とは
「好きを伝え、つなぎ、つながる」をキャッチフレーズに、〔ミモレ編集室〕メンバーの一人一人がこれまでに培ってきた美意識や好きなこと、最近気になっていることなどを自由にシェアし、つながる場です。毎月の「編集・ライティング講座」では、各界で活躍するプロフェッショナルの方をお招きしたゲスト講義やバタやんのWEB文章術をお届けしています。文章添削や課題のフィードバックも。ネットでの発信力を上げたい、文章を書くのが上手くなりたいという方はぜひ〔ミモレ編集室〕で一緒に学びませんか。メンバーになると、これまでの講義のアーカイブ動画や記事もご覧いただけます。
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田中 美和 Miwa Tanaka
1978年生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、2001年に日経ホーム出版社(現 日経BP社)入社。編集記者として雑誌「日経ウーマン」を担当。取材・調査を通じて接してきた働く女性の声はのべ3万人以上。女性が生き生き働き続けるためのサポートを行うべく2012年退職。フリーランスのライター・キャリアカウンセラーとしての活動を経て、2013年多様な生き方・働き方を実現する人材エージェント株式会社Warisを創業し共同代表に。フリーランス女性と企業とのマッチングや離職女性の再就職支援に取り組む。フリーランス/複業/女性のキャリア/ダイバーシティ等をテーマに講演・執筆も。著書に『普通の会社員がフリーランスで稼ぐ』。一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会理事。国家資格キャリアコンサルタント。2018年に出産し1児の母。
佐野 倫子
1979年 東京都生まれ 2003年早稲田大学教育学部英語英文学科卒 グランドスタッフ、雑誌編集者を経てフリーランスへ。
東京カレンダーWEB、月刊[エアステージ]にて小説・コラムを多数執筆。2021年8月イカロス出版より初書籍『天現寺ウォーズ』を出版。
▷インスタグラム @michikosano57
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おかげさまでこの「WEB文章術」も連載20回をこえ、ライターやブロガーを目指す方に限らず、広報PR活動に携わる方、個人のSNSをブラッシュアップされたい方など、世代をこえて幅広い方から反響をいただいております。そこで、みなさんから文章や発信にまつわるお悩みやご相談を募集します! 書くこと、発信することにつきまとうお悩みを共有しながら、一緒にステップアップできたらと思います。
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取材・文/佐野倫子
構成/川端理恵
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