SNSに載せる文章にけっこうこだわっている。仕事のメールも相手を思い浮かべながら表現を工夫している。そんなあなたは、おそらく「書くのが好きな人」。

2022年は「書く」を仕事にしてみませんか? じつは今、チャンスです。

 

人材エージェント会社「Waris(ワリス)」の共同代表としてフリーランスの女性をサポートしている田中美和さんに、「書くスキル」を活かした仕事のニーズについて伺いました。

 
 


どんな仕事でも共有や報告といった「書くスキル」が重要


――フリーで活躍する女性と企業のマッチングサービスも提供している田中さん。改めて、今、「書く」スキルはどんなふうに仕事に活かせると思いますか。

田中美和さん(以下、田中): 書くスキルって、人生のあらゆるシーンに必要だと思うんです。私は新卒で出版社に就職、編集記者としてキャリアをスタートしました。その後フリーランスのライター・編集、キャリアカウンセラーになり、現在は起業して人材マッチングサービスを提供していますが、このすべてに「書く・言語化する」というスキルがおおいに生きています。書く力は、とっても汎用性が高いビジネススキルです。どんな仕事も、一人でできるものはありませんから、かならず共有や報告が必要ですよね。プレゼンテーションもあるでしょう。そういうときに的確な言葉で表現できるということは「売り」になります。

ライフステージによって仕事が変遷する可能性がある女性にとっては、有効な武器にもなるでしょう。これまでの経験を生かして次のステップにつなげるときに、体験や知識を「書くスキル」はとても有効です。情報を的確に言語化できれば、多少キャリアにブランクがあったり、転職したりしても、きっと重宝される人材になるでしょう。

川端里恵(以下、バタやん):ミモレの読者さんや〔ミモレ編集室〕のメンバーは昔から本や雑誌が好きだった人が多く、文章を書くのが好きで得意な人が多い印象です。書くことを仕事にできたらいいなという方には、どんどん挑戦してほしいなと思っています。まずお伝えしたいのは、書く仕事って、雑誌やWEBメディアのライターだけじゃないということ。

田中:そうなんです! 例えば企業が採用WEBサイトを作るときに、執筆できる人を探したとします。もし、採用広報に携わった経験や、人事の業務知識があったうえで分かりやすく書ける人がいたら「ぜひお願いしたい」となりますよね。そういう意味でライターって、いろんな経験を活かせる仕事だと思うんです。皆さんがこれまで培ってきたものどんなことでも……子育てや主婦で得た知見も、会社員として学んだ知識やスキルも、それを分かりやすく言語化できれば仕事のニーズは増加中です。ライターの仕事は在宅ワークとして始めやすいのも魅力ですから、副業にもぴったり。これは書き手志望、ライターを募集している企業双方にとって朗報です。

――さっそくですが具体的にゼロからライターを始めるために必要なステップを伺いたいと思います。