スタイリスト福田麻琴さんが、身の回りの”愛するモノ”について語ります。

これさえあればTシャツ×デニムも怖くない!「シャネルのバレエシューズ」_img0
 

初めてのシャネルのバレエシューズは確か30代前半。
黒いレザーにシルバーのつま先、ちょっとモードな雰囲気のものでした。
モノトーンのコーディネートにはもちろん、少々甘めのワンピースもクールに仕上げてくれる優れもの。
素足で、ソックス合わせで、それはそれはよく履いたなぁ。
とにかくそれを履いた自分の足の甲を見たくて……(笑)。

これさえあればTシャツ×デニムも怖くない!「シャネルのバレエシューズ」_img1
 
これさえあればTシャツ×デニムも怖くない!「シャネルのバレエシューズ」_img2
 

シャネルのバレエシューズは細身で少し甲が浅くて、歩くたびに筋張った自分の足の甲が見えるのがなんとも色っぽいんです。
まるで自分の足じゃないみたい!
履き心地や歩きやすさに感動することはあっても、その靴を履いた自分の足に感動して、その足を好きになるなんて!
さすがのエレガンス。

 

黒×シルバーを手に入れたあの頃は、9センチヒールでも走りまわれるくらいの体力気力に溢れてて、色にも表れてるようにとにかくかっこよく見られたかったんです。
一番気に入っていたのはシンプルな黒いTシャツやニットに黒やグレーのスキニーデニムに合わせるコーディネート。
キリッとモノトーンでシルバーを効かせるのが好きでした。

これさえあればTシャツ×デニムも怖くない!「シャネルのバレエシューズ」_img3
 

実は今もこの組み合わせは大好きで、デニムの色やシルエットは変われど相変わらず楽しんでいます。
変わったのはバレエシューズ。
ベージュベースのクラシカルな雰囲気のものを選んだのは、かっこよさよりも優しく見られたい今の心境が映し出されている気がします(笑)。
これなら全身黒を着ても少し足元が華やぎそう。
こうやって自分の気持ちと一緒に歳をとっていってくれるアイテムがあるのはなんとも心強いものです。
次はどんな私がどんなバレエシューズを選ぶのだろう。
とんでもなくビビットとかジャラジャラ何か付いているような癖が強めのものだったら、“私の生涯おしゃれプラン“狙い通りだな!

これさえあればTシャツ×デニムも怖くない!「シャネルのバレエシューズ」_img4
 

 


写真・文/福田麻琴


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