一年間のごほうびに。コスパ抜群のフレンチ
普段は節約ムードでも、年の瀬ぐらいは華やかな気分になりたいもの。そこで今回は、自腹で行けて、気分がアガるフレンチ2軒。
◆ビストロ以上の料理で迎えてくれる一軒家。 ビストロ ボレロ 中目黒
築年不詳の古民家をセンスよく改装したビストロは、店に入った瞬間から気分がアガる。そして、その期待を、デザートを終えるまで裏切らない。前菜には、産直の食材を使った手の込んだテリーヌが、季節替わりで1〜2種。一時、ベトナム料理も経験したというシェフは、香味野菜やスパイスの使い方が上手く、北海道から届いたブリのテリーヌは、仄かなスモーク香とフェンネルの風味が食欲をそそる。締めには、ア・ラ・ミニッツ=できたてを楽しむデザート、スフレ。グラニュー糖のシャリシャリ感が残るこのスペシャリテがまた、旨い。ビストロとうたうにふさわしいポーションながら、料理のクオリティはそれ以上だ。
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◆恵比寿の人気店が、銀座でパワーアップ! レストラン エール 銀座
恵比寿の大人気店『ビストロ間』が銀座に移転。店名も新たに、レストランに生まれ変わった。お菓子仕立てのアミューズ、野菜のアイスを主役に、グリルやムースが次々と現れ、味や食感が重なり合っていく野菜のパフェ……。ビストロ時代から続く料理の楽しさは、最新のガストロノミックな調理法を取り入れて、パワーアップした感がある。真鯛のポワレは、松茸の土瓶蒸しならぬ、鉄瓶に入ったトリュフ風味のコンソメを注いで楽しむ趣向。液体窒素を使った驚きのデザートまで、とことん味と演出で楽しませてくれて、6500円はあっぱれ。こなれたサービスも心地よく、銀座に楽しみなレストランがまたひとつ。
FRaU 2014~2015年掲載『おつかれレストラン』より ©講談社
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