やりたくないことなら「思い切って削る」

 

Tさんは現在の金融業界、システムエンジニア職にこだわらず、新しい業界や職種にも目を向けていらっしゃいます。それと同時に、これからはあまりやりたくないことも自覚しておくといいでしょう。そして、これまでの経歴のうち「やりたくないこと」は思い切って削ってしまって構いません。

これからあまりやりたくないことを削るコツは、3つあります。

① 経歴自体は残して文章量を減らす
② 経歴を2枚目以降に書く
③ 職務経歴書から経歴そのものを削除する

3つめは「え、いいの?」と思われるかもしれませんが、時系列の情報は「履歴書」に記入しているので、職務経歴書はアレンジしても問題ありません。

 


40〜50代におすすめの「1行経歴」


さらに、社会人経験が豊富な40〜50代の方におすすめしたいテクニックが「1行経歴」です。一般的に職務経歴書は2〜3枚で収めるのがよいとされていますが、経験豊富なだけにどうしても枚数が増えてしまいがち。そのため、新卒時代の経歴は1行にしてしまいましょう。

私自身でいえば、現在はキャリアコンサルタントの仕事をしていますが、新卒時代は大手百貨店の販売企画をしていました。同じように、新卒時と今の仕事内容が大きく異なる方もたくさんいらっしゃるはず。そのような視点からも、新卒時の経歴は目立たせないほうが、やりたい仕事につながる職務経歴書に仕上がります。