「八方美人」は、使い方次第で武器になる!

八方美人な私が悪いの?人間関係の「ほどよい距離感」の難しさ_img0
 

レイコさんがモヤモヤするのは、相手に手綱を渡し過ぎていることが原因かもしれないですね。たまにはレイコさんも、ロープを自分の方にひっぱってみたらどうでしょうか。

 


「愚痴ばっかり言われると気分が悪い」「傷つくからきつい言い方しないで」と真正面から伝えるのも一案ですが、レイコさんにおすすめなのが「相手の良いところを褒めながら伝える」こと。

「私だったら流しちゃうようなことも気になるタイプなんだね。そういう細やかな人は色々な課題に気づいて改善策を提案できるから、職場で重宝されるだろうね」
「●●さんは物をはっきり言うから驚くこともあるけれど、私が気づかない視点をくれてとても勉強になる。なにごとにも真摯に向き合っていて尊敬するよ」

必要以上に媚びたり嘘をつく必要はまったくありませんが、レイコさんは相手の良いところを探すのが上手な人でしょうから、きっと自然に話せるはず。相手が遮ろうとしても構わず、きっぱりはっきり目を見て伝えるのがポイントです。「お願い、あなたはあなたの良いところに気づいて!」と、多少の圧があってもいいと思います。

そもそも、人間の長所と短所は表裏一体。「厄介な人」と言われてしまうような人は、「長所の面が人から見えにくく、短所の面ばかり強く出てしまっている」ことに本人が気づいていないケースが多いのです。

『北風と太陽』の寓話にあるように、人はポジティブな言葉やサポートに、より心を開きます。そして、自分の良いところを認めてくれる人に対しては、「もっと評価されたい」と思うもの。繰り返し相手を褒めることによって、「厄介な人」は、「レイコさんに見つけてもらった長所」をもっと前に押し出すように変わっていくかもしれません。

100人いれば100通りの、人とのつながり方があるはずです。「八方美人」なレイコさんは、どんな人にも良い面を見つける才能の持ち主。その才能をつかって、豊かな人間関係を築いていける人なのだと思います。
 

皆さんのモヤモヤ話を教えてください!

職場や家庭で、イラっとしたけど言えなかった、違和感を感じたけど言葉にできなかった、モヤモヤしているのは私だけ? と思った経験がありましたら教えてください。エピソードを掲載させて頂く際はミモレの会員ニックネームではなく、仮名でご紹介します。皆さまからのエピソード投稿をお待ちしております。

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構成・文/梅津 奏


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