ひなたが結婚するのは、五十嵐? それとも、シングルの未来も?


ひなたの恋のお相手の筆頭候補は、やはり五十嵐(本郷奏多)でしょう。『カムカム』では、運命の人との初対面は、“店員”と“客”としてなのがお約束なんです。安子が、稔(松村北斗)と出会ったのは、彼が和菓子屋「たちばな」のお菓子を買いに来たから。るいと錠一郎(オダギリジョー)も、クリーニング店の店員と、その客として運命の出会いを果たしました。そして、五十嵐もひなたの実家に、回転焼きを買いにきて……。これは、運命を感じざるを得ない! ちなみに、オダギリジョーさん初登場時のクレジットは“宇宙人”で、本郷奏多さんは“無愛想な男”。謎めいているところも、リンクしていますよね。

 

ただ、ひなた編は、お約束どおりにいかない気もしています。

第74話でひなたは、ミス条映コンテストに参加しました。そこで、相手役として舞台に登場したのが、“無愛想な男”こと五十嵐。彼は、時代劇に憧れ京都にやってきた俳優のたまごだったのです。五十嵐が、「ついてきてくれるか?」と手を差し出すと、「もちろんです」などと言って手をとるのが、この芝居のお決まり。けれど、ひなたは、「誰がお前なんかについていくか!」と睨みつけ、五十嵐の刀を奪い取って、彼を斬りつけてやりました。

強い、強すぎる……。もちろん、回転焼き屋にやってきた時の無愛想な態度への仕返しだったのでしょう。ただ、男が女を守り、女は男について行くという価値観を、一刀両断する意味が含まれていたようにも見えました。

ひなたは、現在18歳。彼女が生きている80年代は、「クリスマスケーキ理論」が囃されていた時代ですよね。そんななかで、ひなたがシングルの道を選んだとしたら、それはそれで新しい。安子とるいは早くに結婚しているため、ひなたはそれ以外の幸せを見つける役割を果たす可能性も……? 今後の展開が楽しみです!