アラフォー以降に結婚した「晩婚さん」を取材して来たこの連載。自分なりの価値観を確立した年齢だからこそ、従来の固定観念に縛られない結婚を叶えた夫婦たち。そこから見えて来た、新しい結婚のカタチとは?

 

mi-molletではアラフォー以降に結婚した「晩婚さん」を取材し、別の媒体では離婚歴のある「バツイチ」を取材している私、ライター・さかい。自分自身がバツイチなこともあり、幸せな結婚とはどんなものなのかを考えるのがライフワークとなっています。そんな私が記事のインタビューを通じて感じた、結婚のトレンドについてご紹介します。

 


プロポーズは女性のタイミングで!


恋愛のお悩み相談ではよく見かける、「付き合っている彼がなかなかプロポーズしてくれない」。これ、晩婚さんカップルでは聞かなかった気がします。皆さん共通していたのは、何でもわりと女性主導なこと。「プロポーズは男性から」なんていう決めつけやプライドにこだわっていた人はひとりもいませんでした。

 

告白や同棲、結婚も自分から動き、欲しい結果を手に入れる。この勇気と行動力があれば、男女どちらが告げてもいいのではないでしょうか。以前は「結婚は男性のタイミング」と言われていましたが、現代では女性も男性同様に働く時代。出産や出世などのタイミングを図りながら、自分のライフイベントのスケジュールを自分で決める女性が増えているのですね。
 

一緒に住まない「別居婚」も選択肢に


1度も一緒に住んだことのない別居婚や交際ゼロ日婚など、形にこだわらない結婚をしている人が増えていると感じます。中でも東京とニューヨークの遠距離カップルで、交際ほぼゼロ日で入籍を決めて結婚後はコロナでまだ一度も一緒に住んだことがないという真梨さんのお話は、とても象徴的でした。

 

特に晩婚だとすでにある程度自分のライフスタイルの型やリズムが出来上がってしまっているので、一緒に暮らすということにこだわらない方が多いのかもしれません。ただ、そういう夫婦が年老いて身体が弱って来たときに一緒に暮らすとなったときにお互いに相手との生活に適応できるのかなというのは気になるところ。

また別の媒体の取材では、離婚後に夫側がお子さんを育てていて、ご自分は自由に恋愛を謳歌している、従来の男女が逆転したようなバツイチの方が最近とても増えています。男性が稼いで、女性が家を守る。その役割やバランスも今や大きく変化しているのですよね。

これらのトレンドを見ていて思ったのは、結婚は自分たちらしいスタイルをふたりで作り上げて行けばそれでいいんだなということ。もし結婚することが不自由になることだと考えて結婚を躊躇している方が居るとしたら、そんな思い込みは捨てて、もっと自由に考えて欲しいなと思います。
 

イラスト/いとうひでみ
構成/川端里恵(編集部)

 


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