体型や人種、ジェンダーなど、様々なボーダーを超えた美がモード界で受け入れられている流れの中、ついに「若さ」が美の基準ではなくなる日が訪れたのかもしれません。

NYファッションウィークのランウェイに、69歳の元祖スーパーモデルが登場。彼女の名は、ビバリー・ジョンソン。1974年に、世界で初めて米VOGUE誌の表紙を飾った黒人モデルです。その翌年には仏ELLE誌のカバーガールにも抜擢され、現役時代には500以上の雑誌のカバーに起用される売れっ子モデルに。

「Bibhu Mohapatra」のデザイナーと一緒にランウェイに登場したビバリー。69歳でこの若々しさはすごい! 

 

そんなビバリーが、先日の「Sergio Hudson」と「Bibhu Mohapatra」の2つのショーで、若いモデルたちに混ざってキャットウォークを披露したのです。アメリカのAP通信のインタビューでビバリーは、「(Bibhu Mohapatraの)今回のショーのモデルは全員が、黒人歴史月間を記念した有色人種のモデルでした。その事実は私を泣かせます。2024年に私は米VOGUE誌のカバーを飾った初の黒人女性としての50周年を迎えます。ですから今回のショーに出演することは、私にとって大きな意味がありました」

Sergio Hudsonのショーに登場したビバリー・ジョンソン。写真:AP/アフロ

若いモデルたちに囲まれて楽しそうなビバリー。

インスタグラムでは、若いモデルたちに囲まれて楽しそうな様子のバックステージ動画も投稿。「私はスーパーボウルは見逃したけれど、このショーのモデルたちをエスコートする機会を得たわ」とコメントしていました。この動画を観ていると、本当に、美しさの定義に年齢なんて関係ないんだなということがよくわかりますよね。全員、イキイキした表情とキラキラした瞳が魅力的。きっといくつになってもチャレンジする好奇心や可能性をあきらめないメンタルが、その人を輝かせるんだろうな。


前回記事「インタビュー中に流血?!ダニエル・クレイグ、ギャップありすぎなその理由」はこちら>>