孤児院、いじめ、誹謗中傷……つらい過去を支えた寓話
私がSNS上での攻撃的な言葉でしんどいとき、苦しいときに思い出す言葉があります。
【アヒルとカメ】
イランでは有名な物語です。
わかりやすく私流にダイジェストして書きますね。
ある森にアヒル2羽とカメさんがいました。
カメさんはアヒルさんたちとお友達です。あるとき、アヒルさんたちが湖の向こう側に行こうとしました。カメさんはアヒルさんたちと一緒に居たかったので、「僕も連れてって」と言います。
すると、アヒルさんたちは「いいけれど、カメさん飛べないでしょう?」。
カメさんが悲しい顔をすると、アヒルさんたちがある提案をしてくれます。
「じゃ、この枝をカメくん、口でくわえて。その枝の先端を僕たちがくわえてカメくんを運ぶから」
カメさんは嬉しくなりました。でもアヒルさんからは、こんな注意がありました。
「いいかい、カメくん。きっと空を飛んでいる君を見たら、何かヤジを飛ばしたり、バカにしたりする他の動物たちがいると思うんだ。それでも絶対に口を開けちゃダメだよ。言い返した途端にカメくんは落ちてしまうからね。耐えるんだ。カメくんの目標のために、ときには口を閉じ続けることも大切だからね」
とアヒルさんたちが助言をしてくれたのです。
さて、カメくんが枝をくわえてつかまり、その枝をアヒルさんたちがくわえて湖を飛んでいくと、案の定、その姿を見て他の動物たちはカメくんをバカにして言うのでした。
「なんだあいつ。カメが空を飛んでるぞ」と、けなしたり、笑ったり。
さて、カメさんはどうなったのか?
ここまで、読んでアナタはどう感じましたか?
こういう経験ありませんか?
何かをしようとすれば、必ず否定や「どうせ無理だ」とバカにされた経験。
人生の中で、私は何度も経験しています。
孤児院からフローラが私を引き取ったときも周りから「孤児はろくな大人にならない」と否定をされたり、イジメられていたときも、また芸能関係のお仕事を始めたときも、「人生を切り売りして。孤児だなんて嘘だ、全部作り話だ。偽善者」などなど書き出す時間がもったいないほど、たくさんの言葉によって何度も何度も心が粉々になっていきました。
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