それぞれの妻、それぞれの事情
さて。1話では篠原涼子さんと同等の、いや、それ以上の存在感をはなっていたのが、長谷川京子さん演じる、ゆり葉。
「性に奔放な女性」を強調するセリフと露出の激しいドレス。そのキャラクターを際立たせるセクシーなウェーブヘア。わかりやすすぎるほど、わかりやすい「色っぽねーさんキャラ」ですが、実は彼女も、人には言えない秘密を抱えています
それがわかるのはドラマ の後半ですが、「ゴージャスなだけではない、弱さも強さも内包する」ゆり葉の役どころがかっこよかったなー。
ところで、「超個人的『金魚妻』興奮度ランキング」第1位を発表しますと、安藤政信さん演じる卓弥とゆり葉の絡みのシーンで、卓弥がゆり葉に「髪、伸びた?」と聞くところ。もう、ドンズバ好みでございます。あの髪型を目指して、あと10センチ伸ばそうと思ったくらい色っぽいシーンだった!! あれ、やりたい!
中村静香さん演じる優香は、表情がコロコロと変わる、今どきの女の子という感じ。ちょっぴり勝気で、でも夫に構ってもらえない彼女は、自分の魅力を確認したくて元カレに流されてしまう役どころ。ヘアアレンジも大好きだし、派手な髪型も、お嬢様みたいなストレートヘアも似合う彼女は、相手によって自分を自在に変えられる人なのかもしれないです。
オリラジ藤森慎吾さん演じる、「変態的な性癖を持つ夫の妻・朔子」は、瀬戸さおりさんが好演でした。地味な女だから……と自分を評価する彼女が、夫の部下にどうしようもなく惹かれてしまう衝動が、このドラマの中で一番エロかったかもしれない。
髪型は奥手な彼女を象徴する、飾り気のないショートヘア。でも、こういうタイプの女性が乱れたときほど、とんでもない色気になるんだなーと感じた次第です。
ほかにも、物語の前半と後半で別人顔になる石井杏奈さん演じる早矢や、これまた体当たりのセクシーシーンを美しく演じた松本若菜さん演じる慈子など、さまざまな事情で不倫(未遂)してしまう妻たちが大集合。
それぞれの髪型から浮かび上がるキャラクター像や、心の変化を髪型の変化で表現する演出などにも注目して、『金魚妻』を2倍、3倍、楽しんでくださいませ。
現場からは以上です。
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