皆さん、こんにちは。今日もモヤモヤしていますか?

日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。

今日は、「中間管理職あるある」のモヤモヤです。同じ立場の方からは、共感の声が寄せられそうですね。

【中間管理職の悲哀】プレッシャーと突き上げの板挟み。そこで磨かれるスキルとは?_img0
 


上からはプレッシャー、下からは突き上げ。中間管理職なんてなるもんじゃない!


エピソードをお寄せくださったのは、日々のハードワークにお疲れ気味のマキさん(39歳・会社員)。

マネージャーになって二年経ち、今の正直な気持ちは「中間管理職なんてなるもんじゃないな」ということです。

上司たちからは問答無用で売り上げ目標がおりてきます。いち担当者だった頃と比べると、成果への責任の度合いが段違い。案件の進み具合など、細かく報告も求められます。

一方の部下たちは、目標の数字が達成できていない状況でも、やりがいとかワークライフバランスとか、新世代の価値観で遠慮なく意見を主張してきます。「権利を主張する前に責任を果たしなさいよ」と思いますが、あまり厳しくすると辞めかねない……。

上下の温度差が激し過ぎて、いつも板挟みなのが中間管理職の私です。報告準備や細かい案件などはなるべく自分で対応して、部下たちの意見は否定せず機嫌をとって……。上にも下にも優しくして、「なぜ私ばっかり」というモヤモヤがぬぐえません。

 


その「ダム業務」、本当に部下のためになっていますか?


マキさんのモヤモヤは、とても息苦しいものなのではないかと想像します。それは、上からの指示も下からの意見も、すべてマキさんが受け止めているから。言い換えれば、「せき止めて」いるからです。

マキさんが両者の意見をあえてせき止めているのは、この二つが絶対に相いれないと確信しているからでしょうか。マキさんが間に入ってガードしてあげないと不毛なバトルになる、そんな事態を恐れているのかな。うーん、それは確かにそうなのかもしれないですね……。


しかし本来であれば、上からでも下からでも右からでも左からでも、意見や情報は組織の中を循環するべき。これがいわゆる、「風通しのよい職場」です。

風通しをよくするメリットの一つは、働く人が達成感を得られるようになることです。会社は、上司は、いったい自分たちに何を求めているのか。目標の数字を達成することなのか、新しい企画を提案することなのか、業務効率化なのか。それらはどういう優先順位で並んでいるのか。それを正しく認識することではじめて、自分の仕事がきちんと評価されるようになるのです。

中間管理職が意見や情報を分断すると、上司が求めていることと部下の意識のギャップが埋まりません。これを放置するのは誰にとっても不幸なこと。

このままだと、マキさんというダムが決壊してしまう日も近いのかもしれない。なにより、マキさん自身のしんどさがいつまで続くのか先が見えません。どうか、すべてを一人で抱え込まないでください……!

 
  • 1
  • 2