皆さん、こんにちは。今日もモヤモヤしていますか?

ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをもとに、日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。

今日ご紹介するのは、組織で働いていると出くわしがちなモヤモヤエピソードです。

 


どうしても賛成できない仕事を担当するのが苦痛です


エピソードをご紹介くださったのは、日本の大企業に長くお勤めのノゾミさん(38歳・会社員)。

メーカー企業に長く勤務しており、今は企画の仕事をしています。新しい企画が立ちあがるとまず企画会議で取り上げるかどうか決議。意見を戦わせた結果「採用」となれば、担当チームが結成されることになっています。

当然ですが、自分が反対していた企画が会議で通ることもあります。そして反対していたにも関わらず、自分の過去の経験が見込まれて担当チームのメンバーになることも。「私は会社員なのだから」と頭を切り替えたいと思うのですが、トラブルがあったときに踏ん張りがきかなかったり、企画に批判的な声を耳にすると「私もやりたくてやっているわけじゃないのに……」と悲しい気持ちになったり。前向きに仕事に取り組めない自分にモヤモヤしてしまいます。

社会人として甘いことを言っている自覚はあるのですが、同じような経験のある方はどんな風に対処されているのだろうと思い投稿しました。


ノゾミさん、ありがとうございます。組織で働いていると、自分が納得できていないことも仕事として進めないといけない場面が出てきますよね。

 


「元反対派」だったからこそ、果たせる役割もある


「前向きに仕事と向き合えない自分にモヤモヤ」という気持ち、とてもよく分かります。会議で決まったこととはいえ、ある程度は自分の中で腹落ちさせられないとなかなか頭の中が切り替えられないですよね。モヤモヤするのは、それだけ自分の仕事にこだわりを持っている証拠だと思います。

それに、「この企画はちょっとおかしいな」と思う気持ちを無理に押し殺さなくていいのではないでしょうか。

「この企画最高! 成功間違いなし!」と考えるメンバーしかいなかったら、チームの視野は極端に狭くなってしまいます。チームの中に、常に冷静なチェック係がいることはとても大事なこと。チームメンバーに多様性があるほど、仕事は完成度が上がると思います。


チームの中でノゾミさんに求められているのは、「元反対派」としての視点。

「マーケティングのターゲット層を絞りすぎていないか?」
「一方的な思い込みで企画を進めていないか?」

ノゾミさんから見た企画の「穴」をきっちり指摘していくことで、その企画はより一層説得力が増すでしょう。外からチームを見たときにも、「なあなあな関係の仲良しチーム」ではなく、「適度な緊張感がある、自浄機能を備えたチーム」に見えた方が、信用を得やすいはずです。

 
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