“心が成熟した願い事”を書き写すことで、成長する

 

占星術家Keikoさんによる『パワーウィッシュノート2022』(講談社刊)は、月のパワーを利用し、願い事を叶えるためのノートです。毎月訪れる新月の日には「願い」を、満月の日には「感謝」を書くようになっています。
注目すべきは、願い事を書く前に、必ず「アンカリングフレーズ」を書くルールになっているところです。

満月のアンカリングフレーズは、「宇宙の愛と導きにより私の願いが最速で叶えられましたことに感謝し、この幸せをあらゆる方法で世の中に還元していくことを誓います。宇宙の愛と光が、つねに私とともにあることに感謝いたします。」です。

 

勉強は「書き写す」ことで、より身につくと言われています。ただ教科書を読むよりも、文字を書き写すことで、そこにある言葉を認知し、理解しやすくなることはあるでしょう。
つまり、このアンカリングフレーズを毎月書き綴ることで、「自分に幸せがあったときは、あらゆる方法で世の中に還元していくこと」が大切であることを理解し、それができるように変わっていくところはあるかもしれません。それは、「人としての成長」といっていいでしょう。

 


自己の成長によって、願い事は変わる


『パワーウィッシュノート2022』では、水星が逆行するタイミングのときは、「願い事の見直しすること」を重要視しています。
願い事をただただ書けばいいだけでなく、水星逆行のときは、今まで書いてきた願い事を見直し、今の自分でもしっくりくるのかを考え、そうでないときは修正をするのです。それにより、「自己の成長」を知ることもあるでしょう。

もしかしたら、当時は「何が何でも結婚したい」と思っていたのだとしても、今は、「ただ単に結婚を求めるのではなく、お互いに愛し愛され、信頼し合える関係を築きたい」と考えるようになっているかもしれません。
人によっては、「パートナーがいなければ“足りない”と感じる状態から、自分1人でも心を満たすことができる自立した人になりたい」と願うように変わっていることもあるのです。

『パワーウィッシュノート2022』に限らずですが、今後、ずっと毎月、新月と満月に願い事を書き続け、それを見直すことによって、自己の成長を実感できることはあるでしょう。

実は、願い事はただただ叶えばいい、というわけではありません。むしろ、叶わないほうがいいことだってあるのです。それについては、次のページで紹介します。