韓流ドラマよりアメリカのドラマ派だった私が、毎週水曜と木曜の配信を待ちわびるほどハマっているこの作品。夢中になっている理由はほかにもあります。

まず、毎回ヴァレンティノのワードローブを纏うスタイル抜群のソン・イェジンをはじめ、3人の女優たちのシャツの着こなしが素敵なこと。若作りしていなくて品がある着こなしは、アラフィフの私でも真似したいくらい。

そして丁寧に書かれた脚本の台詞回しが自然でスタイリッシュなこと。ありがちな「こんなこと現実で絶対言わないでしょ!」というセリフがなくて、女友達や親との会話もナチュラル、だからこそ心に刺さるんです。

もうひとつが、ヒロインのお相手となる同僚の男性医師、キム・ソヌの存在。働くアラフォー女子にそっと寄り添い元気づけてくれ、余計な口出しはしないけれど気が利いて甲斐甲斐しく世話を焼いて、ときにはハグで充電までしてくれる。その姿は昔、薬用ビューネのCMで藤木直人さんや竹内涼真さんが演じた「ビューネくん」さながら。

アラフォー女子に必要なのはこんなビューネくんだよね! と大きくうなずきながらドラマを観る私。いや、私にもキム・ソヌが必要。だけど、そもそもアメリカ帰りのエリート医師でこんなハンサムなのにアラフォーまで独身だなんて、そんなことあるぅ? と、すっかり俗世間の垢にまみれたドス黒い心の持ち主の私は思ってしまうのです。余談ですがこのキム・ソヌを演じる俳優のヨン・ウジン、その甘いマスクが劇中ではどんどんヨン様に見えてくるので、チェックしてみてください。

 

ヒロイン以外のふたりのお相手も、紳士でロマンティストで皆誠実。韓流ドラマ好きの友人に聞いてみたところ、どうやら韓流ドラマでは女性の理想を具現化したような男性が出てくるのがお決まりで、それゆえ現実の恋や結婚生活に疲れたアラフォー、アラフィフ女性がみんな韓流ドラマに夢中になるのだとか。

言われてみれば、うちの母がヨン様の『冬のソナタ』にハマっていたのも50代の頃。そうか、私がいきなり韓流ドラマにハマったのも、アラフィフになって更年期に差し掛かり、減少しはじめた女性ホルモンを活性化させるためだったのね〜、としみじみ。こうやって歴史は繰り返されていくのですね……。

そんなわけで、SATCと『タラレバ娘』を足して2で割って、よりスタイリッシュにアップデートした感じでシスターフッドを描くドラマ『39歳』。どうやら女3人の「ウォーマンス(女同士の友情)」モノが、韓流ドラマのトレンドだそうで。コテコテの恋愛ドラマではないし、あざとい御涙頂戴ものでもない。いまどきの韓国ドラマの魅力を教えてくれるこの作品、日常の中でちょっとだけキュンとして、ちょっとだけホッとしたり、切なくなったりする時間が欲しい。そんなmi-mollet世代の私に、ちょうどいい温度感のエンタメなのです。

全12話、日本のNetflixでは3月14日時点で6話まで配信中なので、よろしければチェックしてみてくださいね。
 


前回記事「海外セレブはケタ違い…まるで高級デパート?!な、スタイリッシュすぎる自宅のキッチン収納」はこちら>>

 
  • 1
  • 2