アメリカ版「徹子の部屋」とでもいうべき人気トーク番組、「エレンの部屋」が5月26日に最終回を迎えます。ホストを務めるコメディアンのエレン・デジェネレスが、昨年5月12日にWebメディアの「ハリウッドレポーター」で、同番組をシーズン19で終わらせる予定だと発表。2003年から放送されてきたご長寿番組が幕を下ろすことに。

2020年の第77回ゴールデングローブ賞で、功労賞にあたるキャロル・バーネット賞を受賞した際のエレン・デジェネレス。写真:REX/アフロ

今まで4千人以上のスターたちが出演し、64回もエミー賞を獲得したこの番組の魅力は、エレンのウィットに富んだ話術が引き出す、ゲストのハリウッドセレブたちの本音トーク。……だったのですが、実は2020年4月に事態は一転。

 

新型コロナウィルスの自主隔離中にエレンは、推定約29億円のカリフォルニアの自宅から番組にリモート出演し、オープニングで「自主隔離って監獄暮らしみたいだよね。10日間も同じ服を着ているし、周りはゲイばかりだし(同性愛者であるエレンと妻のポーシャ・デ・ロッシのことを自虐ネタにしている)」と発言。

エレンと、妻のポーシャ・デ・ロッシ。写真:The Mega Agency/アフロ

豪邸に住むエレンのこの発言はジョークとして受け取られず、コロナ禍の視聴者たちの神経を逆撫で。大バッシングが巻き起こり、彼女は一夜にしてSNSでの嫌われ者となったのです。


その炎上に乗じて、今度は番組スタッフたちが給料未払いや職場でのパワハラなどの悪事を告発。その中には、エレンがセレブたちにはニコニコしているけれど、現場のスタッフたちには冷淡だという内容も。必ずしもエレンだけに責任があるわけではないだろうけれど、イメージダウンを恐れたエレンはスタッフに手紙を書いて謝罪。しかしその後、元スタッフたちが上司のセクハラを暴露したことで、今までいい人キャラで売ってきたエレンの評判はガタ落ち。さらにはエレンを擁護するセレブと攻撃するセレブが対立するまでの騒動に。

有名人であるエレンの傲慢な態度に我慢していたスタッフやセレブたちの不満が、一気に噴出してしまったのですね。これらの事態を受けて、番組の視聴者は100万人以上減ったと報じられています。

そんな残念な終わり方ではありますが、記念すべき最終回には元米大統領夫人のミシェル・オバマをはじめ、アダム・ラヴィーン&べハティ・プリンスロー夫妻にグウェン・ステファニー、司会者のデヴィッド・レターマンやキム・カーダシアン、女優のダイアン・キートンにジェニファー・ガーナー、さらにエレンの妻であるポーシャ・デ・ロッシなど、大物セレブたちがゲストとして番組に集結することが決定。

今まで大物セレブから数々の暴露トークを引き出してきたこの番組。ブラピの元カノとエレンがデートしていたことがわかって、ブラピが苦笑いしたこともありましたっけ。最終回ではどんなトークが聞けるのか、楽しみ!


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