日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。
今日は、人にジャッジされることに関するモヤモヤです。
「男の子には、兄弟がいないとかわいそう!」
エピソードをお寄せくださったのは、四歳の息子さんを育てるショウコさん(37歳・公務員)。
先日、息子と一緒にタクシーに乗ったときのことです。
運転手「かわいいね〜。何歳ですか?」
私「ありがとうございます、四歳です」
運転手「兄弟はいるのかな?」
私「いえ、ひとりっ子なんです」
運転手「えー、それはかわいそうだ!」
私「え……」
運転手「特に男の子は、兄弟は絶対いないとダメだよ。最低2人、いや3人いないとかわいそうだな。うちの子は男三兄弟だよ!」
運転手さんは終始あっけらかんとしていて、なんだか言い返す気力もなかったので苦笑いでごまかしてしまいました。悪気はないんだろうな~と思うのですが、いまだに思い出してはモヤモヤします。
「偶然の事故」的モヤモヤをどう昇華するか
これは……。モヤモヤポイントが玉突き事故状態。結果、複雑骨折して治癒の余地なしといいたくなるようなエピソードですね。
ひとりっ子なのは子どもにとって良くないと決めつけて、しかも「特に男の子は」という謎の分断発言、そして極めつけが「かわいそう」という上から目線のワードチョイス。
もしその場に居合わせたら、「あなたは何をもってそんなに乱暴なことを言うのか」と膝づめで問いただしたい。統計的根拠も併せて提出を要請したい。
……そう、問いただしたいのはヤマヤマですが。
ショウコさんが出くわした場面のような「出会い頭の事故」において、私たちにできることは限られています。カチンときて言い返しても、おそらくあまりいいことはない。いいことはないどころか、逆恨みされて危険な目に遭う可能性だってあります。
モヤモヤ発言をぶつけてきた相手との関係が完全に「この場限り」である場合は、無理して話し合ったり、相手を変えようとしたりしなくていいと思います。お互いの価値観のバックグラウンドを知り合う十分な時間もないですし、議論しようとしたところで感情的な喧嘩になってしまうのが目に見えているから。
じゃあ泣き寝入りするのかという話ですが、ここで提案したいのは「冷凍保存しておいて、安全な場所で解凍&お焚き上げ」です。
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