『ゴシップ #彼女が知りたい本当の〇〇』
上司の執着から解き放たれた先にそばにいたのは


また、『ゴシップ』でも、瀬古凛々子(黒木華)が、上司の仁和正樹(安藤政信)から自立する姿が描かれました。この2人には、『ムチャブリ!』のライトな関係とは異なり、“執着”に近いものがあったような気がします。明らかに「黒」だとしても、仁和が「白だ」と言えば、凛々子は「白」にしてしまう。そのくらいの主従関係がありました。

そんな凛々子に思いを寄せていた2人の男性は、根津道春(溝端淳平)と笹目虎太郎(寛一郎)です。2人とも、「仁和さんの代わりにはなれない」と分かっているのに、惹かれてしまう。凛々子が仁和の呪縛から解き放たれた時、そばにいたのは根津でした。

『ムチャブリ』と『ゴシップ』はどちらとも、進むべき道を与えてくれる上司から自立をして、ともに人生を模索していける男性と結ばれました。近年は、自分の足で歩いていく勇ましいヒロインが増えてきていますよね。ただ、それが、“誰かに手綱を預けてはいけない”という呪縛にならないように。疲れた時には、他人に頼ってもいい。『ファイトソング』の花枝と芦田のように、足りないところを補い合って歩んでいくのもいい。

マイナスなことがあったとしても、「一緒にいられたらプラスだ」と思える相手こそが、人生をともに歩んでいくべき人なのでしょう。冬ドラマで誕生したカップルたちから、さまざまなことを教わりました。

 


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