山菜や新玉ねぎなど、今の時期ならではの食材がスーパーに並び始め、食卓にも春らしい彩りが欲しいところ。そこで料理家の今井真実さんに、自身の著書『毎日のあたらしい料理 いつもの食材に「驚き」をひとさじ』より、春の恵みたっぷりの簡単レシピを教えていただきました!
美しい新玉ねぎのスープ
新玉ねぎの美味しさをとことん考えた時にできたレシピ。一口いただくと、じわじわと身体中に染み渡ります。どこか削ぎ落とした、それでいて素材の恵みをダイレクトに感じられるスープです。新玉ねぎの美しさを活かしたくて乳白色ですが、もし焦げてしまってもしょげないで。それはそれできっと美味しい。
材料(4人分)
新玉ねぎ……2個(約450〜500g)
塩……小さじ1
バター……5g
水……1.5カップ
作り方
1.玉ねぎは皮をむき、根元を落とし、1/4に切る。鍋に玉ねぎを入れ、塩、バター、水1/2カップ(分量外)を入れる。
ポイント
玉ねぎが大きくて驚かれるかもしれませんが、溶けるので大丈夫です。
2.ざっとひと混ぜしたら鍋にふたをし、中火にかけて15分置いておく。沸騰したら弱火にする。
ポイント
沸騰の合図は鍋のふたから湯気が出ているか。わからなければふたを開けて確認しましょう。
3.15分経ち、玉ねぎが透き通って水分が出ていたら、木べらでひと混ぜして玉ねぎをほぐす。もう一度鍋にふたをして、さらに15分、蒸し煮にする。
ポイント
15分経っても鍋に水気がまったくなかったら水をもう1/2カップ入れてください(分量外)。その場合、お使いの鍋が火が強く当たるタイプかもしれませんので注意して見てあげましょう。
4.水を入れ、強火にする。沸騰するまでの間、お玉で玉ねぎを軽くつぶす。沸騰したら味を見て、塩で調整する。
ポイント
スープだけ飲むのと、玉ねぎと一緒に口に含むのとでは、甘味の感じ方が違います。玉ねぎを含んだ状態で、シチュースプーン1杯分味見をしましょう。
『毎日のあたらしい料理 いつもの食材に「驚き」をひとさじ』
著者 今井真実 KADOKAWA 1500円(税別)
知っているのに、知らなかった味! スーパーで何気なく買ういつもの食材が、少しだけ珍しい組み合わせや手順で、心ときめく一皿 に。今までにないレシピの数々がたびたび反響を呼び、企業からの オファーも絶えない人気料理家・今井真実さん初の書籍です。
noteで伝説的な人気を誇った「30年間作り続けてやっとたどり着いた最後のカルボナーラ」をはじめ、書籍のための書き下ろしも収録。 簡単だけど、手抜きじゃない。手抜きじゃないけど、疲れない。メイン料理からおつまみまで、毎日の心強い味方になってくれる「あたらしい」レシピに出会えます。
撮影/今井裕治
スタイリング/来住昌美
今井真実(いまい まみ)
料理家。神戸市生まれ。「作った人が嬉しくなる料理を」という考えを元に、雑誌、web媒体、 企業広告をはじめ、多岐にわたるレシピ製作を担当。noteに 綴るレシピやTwitterでの発信が注目を集める。代表作に『30年間作り続けてやっとたどり着いた最後のカルボナーラ』など。
note:https://note.com/imaimami
Twitter:@imaimamigohan
世田谷で料理教室「nanamidori」を不定期で主催。