携帯電話を持ちさえすれば社会に参加できる時代になった

「国を変えるのは政治家でなく市民」。オードリー・タンが推進する「開かれた政府」に学べる多くのこと_img0
 

これまでは、学業を終えて社会に出ないと社会貢献ができないと思われていました。でも今は違います。今は誰でも携帯電話を持ちさえすれば社会に出ることができます。つまり社会の誰かに対して影響力を発揮できるということです。

 

私が15歳で起業した当時、周囲は普通ではないと思ったようですが、今は15歳くらいで大きな社会運動を起こす人だっています。グレタ・トゥーンベリさん(スウェーデンの環境活動家)が金曜日に学校へ行かず街頭で抗議しているのも、皆、普通に受け入れていますよね。最も大きな変化はインターネットの普及だと思います。

これは「ソーシャルイノベーション」にも大きく関係してきます。たとえば18歳以下の若者たちに投票権がないからといって、〈SDGs〉の問題解決に彼らの意見が取り入れられないのはアンフェアです。気候変動にしても、最も影響を受けるのは18歳以下の彼らなのですから、彼らの意見が私たちより重要視されて当然なわけです。

投票権がないから彼らの意見が重要ではない、そんな考えはあってはなりません。