自覚症状、体調、自分の気持ち。 
ある程度整理してから受診してみて

婦人科の受診は「紙に箇条書き」作戦でうまくいく【産婦人科医・高尾美穂】_img0
 

婦人科を受診するときに、診療をスムーズにするためのコツがあります。
特に更年期などでいくつもの不調があって受診する場合、悩みがこんがらがっていることが多いので、自分で整理してから受診することです。

 


たとえば、体の症状、メンタルの症状、職場や家庭内での悩みというように、症状や体調、自分の気持ちといろんなことがごっちゃになっていて、それを外来で一から話そうとする人が多いので、すごく話が長くなりがちです。
そうすると、どの症状で一番困っているのか、どうしたいのかが医師に伝わりにくくなってしまいます。

婦人科の受診は「紙に箇条書き」作戦でうまくいく【産婦人科医・高尾美穂】_img1
 


自分の症状を紙に箇条書きにして持っていくのがおすすめ


病院の診療は一般的には「3分診療」とも言われるように、実際に患者さんの話を聞いて検査をして、診断をして伝えるまでが3分程度で終わることが多いです。

ですからこの短時間で、更年期のこんがらがった悩みを聞いて、その悩みを分類して、できる対策を決めて、患者さんにお伝えして納得していただくところまで持っていくのは、現実的に難しいものがあります。
そのため患者さんサイドも、なかなか診療に満足できないこともあると思います。 

こんな事態を避けるためにおすすめなのは、婦人科に自分の症状を紙に箇条書きにして持っていくことです。
文章にして書くとこんがらがるので、箇条書きにすることがポイントです。
そうすると医師はその中から大事なキーワードを拾っていけて、項目を関連づけて考えることができ、病院でできることと、職場や家庭などでできることを提案しやすくなります。

 
  • 1
  • 2