視聴者の本音②:「私も、脱げる身体になりたくなった」
そして、やはり注目すべきは、体当たりで不倫妻を演じた美しい女優さんたち。
現在48歳の篠原涼子さんと43歳の長谷川京子さんのを筆頭に、妻役の裸体に刺激を受けた方も多かったようです。
「表では"良い奥さん”として過ごす人妻たちの不倫シーンがたまりませんでした。ラブシーンそのものというよりも、人妻たちが恋をする表情の色っぽさや可愛らしさ、艶っぽい身体を目の当たりにすると、思わず生唾を飲み込む自分がいて(笑)
私は子持ちの普通の主婦で、特に色気のない日々で美容にも疎くなっていたので、良い刺激になりました。綺麗な女優さんたちを観ていたら美容欲が湧いて、久しぶりにエステを予約しちゃいましたよ」(41歳女性)
「女優さんたちが脱ぐたび、ほんっとうに綺麗だなあ......と見惚れていました。普段Netflixでは韓国ドラマばかり観ていますが、韓ドラは男女の濃厚なシーンは少ないので新鮮に感じて。その後、お風呂で身体のラインを久しぶりに確認したり、ボディクリームをまめに塗るようになりました。
“不倫ドラマなんて別に”と思っていましたが、たまには良い刺激になるかも? 不倫はさておき、私も脱げる身体になりたくなりました」(46歳女性)
同性でも、女性の綺麗な身体を眺めるのは目の保養になるよう。自身の身体に意識が向くのは決して悪くはないですね。
視聴者の本音③:「羨ましいような、一言嫌味を言ってやりたくなるような……」
人気の話題作とはいえ、不倫がテーマの『金魚妻』。ストーリーについてはやはり賛美両論の意見がありました。
「私も都内のタワーマンション住まいで、子持ちの主婦。同じマンションに既婚のお友達もたくさん住んでいます。だから『金魚妻』のタワマン妻たちが次々と不倫をする設定は、正直、ちょっと馬鹿にされているような感じがしてしまいました……。不倫を正当化するようなストーリーにも違和感が。
家庭に不満があっても誰しも男に逃げるわけではないし、普通に幸せな家庭を築いてる人だって多いと思います」(37歳女性)
「羨ましいような、一言嫌味を言ってやりたくなるような......何となくモヤモヤしながら、でも結局イッキ見しました。
実は以前、コロナ禍で夫が在宅勤務になり夫婦関係が険悪になったとき、正直私も“外に彼氏がいたら……”と思ったことが何度もあるんです。でも現実問題、そんなにうまくはいきません。だからドラマの中の不倫妻たちにシラけつつも、ちょっと妬ましいような気持ちもあったり。ストーリーの設定が所々リアルだったので変に感情移入してしまいましたが、少女漫画くらいの感覚で観ていればもっと楽しめたのかも」(40歳女性)
「去年、モラハラとセックスレスが原因で離婚したので、そういった女性の痛みが全面的に描かれているのが良かった。なんというか“女性にも性欲はある”“夫にないがしろにされて黙っているわけじゃない”という妻たちの姿勢も共感できて、私はスカッとする場面が多かったです」(42歳女性)
「……大きな声じゃ言えませんが、正直、ムラムラしました(笑)観ていてとっても楽しかったです!」(35歳女性)
こうした様々な意見のある『金魚妻』。
最後の意見には思わず笑ってしまいましたが、筆者個人的には、圧倒的な女目線で不倫が描かれているのが印象的でした。
夫たちが一方的な悪者で、妻は彼らに苦しめられている。こうした構図はおそらく女性向けに作られているのでしょう。にもかかわらず、かなり刺激的なラブシーンをふんだんに詰め込んでいる点は、視聴者の一人が仰っていた通り“女性の性欲”を積極的に肯定しているような新鮮さもありました。
また今、女性のエンパワーメントは流行りのドラマに必須ですが、『金魚妻』にもその要素は十分に取り入れられていたと思います。
一方、家庭の不満から逃げるべく妻たちが次々と不倫に踏み込み、濡れ場を容赦なく展開するので、当然ながら人によって色々と感じることはありますよね。
しかしながら、この「多くの視聴者が一言言いたくなる」という“ツッコマレ力”こそが『金魚妻』の何よりの魅力なのかもしれません。そして結局のところ、いつの時代も、不倫コンテンツはやはり強いと思わずにはいられませんでした……(笑)。
構成・文/山本理沙
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