dioさんからの質問
Q.
普通分娩か無痛分娩かで迷っています

33歳で初めての出産を迎えます。今迷っているのは普通分娩にするか無痛分娩にするかどうかということ。産後すぐに働かなければならない、という状況ではないのですが、想像を絶する痛みに耐えられるかどうかいまいち自信がないのです…。クリニックの先生は無痛に対して否定はしないのですが、自然の方がいいよ、というニュアンスで話されていました。死ぬ人はいないのだから、と(笑)。先生のご意見をお伺いしたいです。

特別ゲスト 対馬ルリ子先生の回答
A.
“お産の選択”はは女性が獲得した権利。
“痛みに耐えてこそお産”という神話に惑わされず、自分で決めていいのです。

私自身は痛いのが嫌いなので、自分がお産のときは無痛にしたいと思っていました(笑)。

それはさておき、普通分娩にするか無痛分娩にするか、それはご自分で選べばいいと思いますよ。海外ではそれが当たり前。そして結果、フランスなどでは、ほぼ100%の人が無痛分娩を選んでいます。その選択ができることは女性が獲得した素晴らしい権利なのですよ。

でも日本には、痛みに耐えてこそのお産だ、という変な神話があるのですよね……。痛かろうが痛くなかろうが、赤ちゃんはかわいいものです。

医師側にも、普通分娩をすすめる事情があるのです。無痛分娩にして分娩トラブルが起きると医師の責任を問われるし、また無痛分娩は、分娩促進剤を使わなければならないとか、妊婦さんにイキむ力がないので吸引分娩をしなければならないとか、医療行為が増えるので何かと大変です。つまり、産科医にとっては普通分娩にしてもらったほうがラクなのですよ。だけど産む側にとっては……。実際、普通分娩を選んだものの、いざ出産となるとあまりの痛みに「無痛にすればよかったー!」と叫ぶ人は多いです。

だけど私は、痛みに耐えることより、“自分で選ぶ”ということのほうが大切だと思います。いろいろと調べられたうえで、周囲の主観に惑わされず、自分自身で決めてください。産むのは他の誰でもない、自分なんですから。裏ワザとして、麻酔のチューブを入れておいてもらって、どうしても痛みに耐えられないと思ったときに薬を流してもらうという手もあります。

いかがですか?
対馬先生の回答、ぜひご参考になさってください。

PROFILE
  • 対馬 ルリ子(つしまるりこ) 1984年、弘前大学医学部卒業。東京大学医学部産婦人科学教室助手、都立墨東病院周産期センター産婦人科医長などを経て、2002年にウィミンズ・ウェルネス銀座グリニックを開院。2003年に、女性外来を普及させるため「女性医療ネットワーク」を設立する。全国の約600名の女性医師、女性医療者と連携し、女性の生涯にわたる健康維持のため、様々な情報発信・啓発活動をおこなっている。『女性ホルモンで世界一幸せになれる日本女性』(マガジンハウス)など、著書も多数ある。 この人の回答一覧を見る
  • 山本 奈緒子1972年生まれ。6年間の会社員生活を経て、フリーライターに。『with』や『VOCE』といった女性誌の他、週刊誌や新聞、WEBマガジンで、インタビュー、女性の生き方、また様々な流行事象分析など、主に“読み物”と言われる分野の記事を手掛ける。 この人の回答一覧を見る