季節の変わり目、気候と環境の変化でメンタルの不調に悩みやすい時期。そんなとき皆さんは、どうやって落ち込んだ気分をやり過ごしていますか?

私も4月初旬は原因のわからない不安感に襲われて、しんどさの中で過ごしていました。そんなときにみつけたネットニュースで、J.Loことジェニファー・ロペスが、一日の始まりに、毎日前向きな言葉が書いてある「アファメーション・カード」なるものを引いて気持ちのスイッチを入れていることを知ったのです。

たしかに、朝いちばんに目にするものがポジティブなメッセージなら、いい気分になれそう。50代になっても絶好調なジェニファーにも、不調な日はあって、それでも自分でそんな風に気持ちを整えているのだなと知ったことは私を元気づけてくれたのです。

そんなわけで前置きが長くなりましたが、ほかのセレブたちは気持ちが落ちたときにどうやって引き上げているのか調べてみました。メンタルヘルスの問題で悩むセレブは多く、中でも不安感と闘っているケースが多かったです。そんなセレブたちが不安感を克服するためにしていることとは?

レディ・ガガ「“ノー”を口にする」

写真:AP/アフロ

「私は「ノー」と口にするようにしはじめました。『私はそれはやらない』、『それはしたくない』『そういう写真は撮らないわ』、『そのイベントには行かない』、などなど。それが私の気が進まないものなら、気が進まないからやらないようにしたのです。

そうすることで私は、徐々に自分が何者なのかを思い出し始めました。そして家に帰り、鏡を見るとこう言います。「そうよ、私は毎晩この人と一緒に眠るんだわ」、と。鏡に写っているその人間は、以前とは違って、私のよく知っている人間だったからです」

今までもうつ病、不安神経症、PTSDとの闘いについて、率直に告白してきたガガ。それは、同じようにメンタルヘルスに悩む人たちに勇気を与えるためだったといいます。

「私はこれまで、うつ病と不安に悩まされてきましたが、今でも毎日苦しんでいます」。

一見、強い女性に見える彼女ですが、それまでは「ノー」とさえ言えなかったというのは、意外な事実ですね。

 

アデル「ビヨンセになりきる」

写真:AP/アフロ

「私には不安障害があります。よくステージの上でちゃんとパフォーマンスできないんじゃないかと思い、心臓が爆発するようにパニックが襲ってくることがあります。そんなときはこう考えるようになりました。『ビヨンセならどうする?』『ビヨンセの分身である、サーシャ・フィアースならどうする?』ってね。今では、何事も、恐れるほどには酷くはないと考えるようになりました。ナーバスになったときには、ジョークを言って笑い飛ばすようにしています。これは不安に対してとても効果がありました」

あんなに歌の才能があるアデルなのに、ライブの前には毎回のようにパフォーマンスができるかという不安に苛まれ、ツアーを中止することまで考えてしまうのだとか。そしてようやく辿り着いたこの「ビヨンセになりきるメソッド」で、彼女は今までで最高のワールドツアーを達成することができたのです。

後編に続きます!
 

 


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