【2022春ドラマ12作品徹底レビュー！】コミック原作は期待以上!? 深夜ドラマの良作は？

高橋一生×柴咲コウ、二人のキャラが魅力的な『インビジブル』

「刑事×犯罪コーディネーター異色のバディが誕生する！前代未聞の犯罪エンターテインメント！」という触れ込みの本作品。主役二人の役柄が魅力的です。どちらかというと冷静沈着な役のイメージが強かった高橋一生さんが、事件解決のためにはどんなグレーな手でも使うアウトローな刑事・志村貴文を演じていて、とても新鮮。柴咲コウさんは“インビジブル”と呼ばれる犯罪コーディネーターとして悪を熟知する謎の女犯罪者・キリコを演じています。本名、国籍、年齢不明の掴みどころがなく、浮世離れした敵か味方かわからない女性……人によっては違和感が出てしまいそうな役柄ですが、柴咲さんがこの役に見事にハマっています。金髪ショートもめちゃくちゃ似合う！

志村を目の敵にしているキャリア監察官・猿渡を演じる桐谷健太さんも、人情味あふれる役の印象とは真逆のちょっと感じが悪い敬語の役柄です。キリコの目的は何なのか、犯罪組織”クリミナルズ”を追い詰めることはできるのか、それぞれの人間関係はどんな結末に行きつくのか……どうなるかひとつも予測できない、先が楽しみなドラマです。

とにかく再現度がすごい！ 人気コミック原作『明日、私は誰かのカノジョ』

週に1回だけ「レンタル彼女」として働いている大学生・雪（吉川愛）をはじめ、満たされない何かを抱えた女性たちを描いたストーリー。ドラマ『美しい彼』やなにわ男子『初心LOVE』MVなども手がけた酒井麻衣監督によって、ビジュアルもキャラクターの精神面も徹底的に原作に忠実に掘り下げられている点が魅力です。観ながら「自分にとっての幸せは何か」を考えさせられるようなドラマになりそうで、目も心も楽しませてもらえそうです。

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