ペットの闘病生活は、生易しいものではない!


1回目の骨折のとき、私は会社員で1人暮らしをしていたのですが、愛兎の闘病生活はかなり大変でした。
まずは、「金銭的な問題」。この骨折による、レントゲン、ギブス治療、赤外線治療、2回の手術、入院、通院による治療は、トータルで40万円くらいはかかりました。
買ったときは9800円のうさぎだったので、お金の話だけで言えば、「何羽買えるんだ?」という話ですが、もう代わりはいないのです!
私にとってうさこは、かけがえのない存在になっていたので、当たり前ですが、治さないなんて選択肢はありませんでした。

 

2回目の骨折のときも、同じく30万円くらいの費用がかかりました。もう“うさぎ貧乏” 状態です(泣)。
実は、1回目の骨折をきっかけに、ペット保険に入っていたのですが、なんと! そこが契約して数年後に倒産してしまったのです。そのときは、うさこが高齢になってしまっていたので、今からでは入れない保険会社もあり、再度、探そうと思っていたら、二度目の骨折……。
保険会社を入るなら、安さ以上に「倒産しにくいところ」を選ぶ基準にしたほうがいいのだと、そのとき学びました。

また、「時間と労力の問題」も大きかったです。現実的に1人だけで対応するのは難しいことがありました。
ペットが怪我したからって、会社を早退したり、遅刻したりできないからです。「うちのうさぎが骨折して……」なんて言っても、許してもらえないですしね(苦笑)。

1回目のギブス治療のときは、毎日、動物病院で遠赤外線治療をする必要があったのですが、仕事が終わるのが早くても午後6時すぎのため、それから家に帰って、うさぎを連れて病院に連れていくというのは、時間的に難しい。
結局、実家にうさこを預けて、平日は、母に病院に連れて行ってもらうことにしました。
ただし、うさこのメンタルケアも大事なので、私は2日に1回のペースで、会社帰りに実家に寄って、うさこを撫でてから自宅に帰り、休日は、私がうさこを病院に連れて行くという生活を送りました。かなりヘトヘトになりました。

正直、1人暮らしでペットを飼うということが、金銭的にも、時間的にも、労力的にも、こんなに大変だとは思ってもみませんでした。
当時、「シングルマザーって、こんな感じなのかもなぁ」と思ったくらいです(実際はシングルマザーのほうがもっと大変でしょうが)。

ただし、悪いことばかりではなく、これは「うさことの絆が深まった出来事」にもなりました。
それについては、次のページで紹介します。