言葉選びだけじゃない、ラッピングも大事
さて、娘さんも怒らせてしまったし、もう「恥じらい」という言葉は使わない方がよいのでしょうか? そもそもヤヨイさんの娘さんは、「恥じらい」という言葉にどんな印象を受けたのでしょうか。
控えめに、慎みを持って、女らしく……。
「お母さんは、女の私にだけ『恥じらいをもて』と言う」という前提で聞いているので、「女性として一歩引いて」というトーンを強く感じたのかもしれません。
しかし、「恥じらい」自体には、「女性特有の性質」という意味が必ずしもあるわけではありません。言葉は文脈によって、ころころと印象が変わるもの。説明が足りていないと、その言葉で本当に伝えたかったことが伝わらないことがあるということです。
勝手なバイアスを与えない、ぴったりの言葉を選ぶこと。そして、それを分かりやすく伝える工夫。「プレゼントを贈るときには、物選びだけじゃなくてラッピングも大事」みたいなイメージですね。
もちろん、ポンポンとやりとりする家族とのコミュニケーションで、じっくり言葉を選んだり、それをラッピングしているゆとりはないかもしれません。だからこそ、こじれてしまった今こそチャンスととらえませんか。どうしてその言葉を選んだのか、ヤヨイさんが本当に伝えたかったことは何か、娘さんの正直な気持ちなど、ときほぐす良い機会になるといいなと思います。
ヤヨイさんが無事、娘さんと仲直りできますように。
皆さんのモヤモヤ話を教えてください!
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構成/山本理沙
前回記事「「私が若い頃はね...」にシラケる後輩たち。昔話は役に立たない?」はこちら>>
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